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唇が無意識にだらしなく緩み、喘ぐ事しかできない奈美に、彼が視線を貫いてくる。
「俺の前でだけ…………やらしい女に……なれよ? 他の男に……その蕩けた顔を見せるのは…………俺が許さない……」
「わたしっ……豪さん……だけぇっ…………豪さん……だけだからぁっ」
奈美が扇情的な吐息を漏らしていると、唇を奪い、舌を大きく蠢かせながら、豪は狂気に満ちたように腰を前後に振り続けた。
下腹部の痺れが破裂しそうだ。
唇を塞いだままでも、彼の律動は止まらない。
「んんっ…………ふぅぅっ……んんんんっ!——」
肉同士がぶつかり合う破裂音に煽られながら、奈美の中に、くすぶっていた疼きが弾け、絶頂を迎えた。
彼の身体に力なくもたれ掛かり、肩を掴む。
「まだ…………終わらせねぇよ……?」
彼が反り返った剛刀を引き抜くと、ニヤリと唇を歪にさせて、奈美の身体を抱き上げた。
ガラス戸の向こうには、闇の中に数多の光の粒子が輝いている。
壮麗な存在感を放つレインボーブリッジ。
まるで、上質な濃紺の天鵞絨の上に宝石が散りばめられ、その上にパールのネックレスが掛けられているよう。
ガラス戸に映っている奈美は快楽に溺れ、緩み切った表情をしながら、口元をうっすらと開いている。
豪はガラス戸越しに彼女を見つめながら、立ったまま背後から腰を掴み、緩やかなスピードで肉槍を律動させている。
夜景の光が僅かに部屋へ入り込んでいるせいか、青白く染まっている、奈美の身体。
「いっ……いやぁっ…………恥ずかしいっ」
「何で……恥ずかしいんだ? 美しい夜景を眺めながら……セックスするなんて…………最高の贅沢だろ……?」
溶けてしまいそうな低い声で囁かれ、豪は大きく腰を引き、強く突き上げ、陰茎を更に奥へと押し込む。
首筋に唇を伝わせ、右手で乳房を揉みしだきながら乳首を指先で転がすと、左手は指先で膨れ上がった花芯を撫で回す。
「ああぁっ……それ…………っ……あんっ……はうっ…………んんっ」
外に向きながら、見せつけるような背後からのセックス。
奈美の頬に時折掛かる、彼の濡れたような息遣い。
誰かに見られているかもしれない、という緊張感と背徳感が、奈美の中で渦巻く。
「こ……こんな…………誰かに……見られちゃう……かもっ……」
「見えねぇよ……遠くから見えたとしても………セックスしてるとは思わねぇだろ……」
情欲を剥き出しにして、砕けた言葉で囁いている豪は、男の色香を纏わせ、彼女は骨抜きにされそうになる。
「すっげぇ…………キュウキュウに締め上げてくる……」
彼は独りごちると、膣の入り口まで肉塊を引き抜き、前後に激しく腰を律動させた。