「ああぁぁっ……んあぁぁっ……いっ……っ…………やあぁっ」
奈美の腰を強く掴んで繋がった部分に密着させると、豪は、彼女の耳朶を舐めしゃぶり、掠れた声で囁いた。
「いやじゃねぇだろ? 気持ちいいんだろ?」
奈美は身体を揺さぶられながら、コクコクと頷く事しかできない。
「はあっ……あうっ……あっあっ…………もう……だっ…………ああぁぁっ!——」
忘我した彼女は、はしたなく声を上げ続けて達し、身体が前へ倒れそうになった時、後ろから豪が支えてくれた。
「っ……はぁっ…………イッ……ぐっ!——」
奈美を背後から強く抱きしめながら、大きく突き上げると、中で陰茎がブルブルと震え、白濁を避妊具越しに注ぎ込んだ。
引き締まった肉体を震わせ、膣の中でビクビクと蠢く、豪の肉杭。
夥(おびただ)しい量の精を放っているのか、彼はしばらく奈美を抱きしめたままだ。
身体の震えが治まったのか、彼がズルズルと自身を引き抜き、手早くコンドームの処理をする。
彼をチラ見すると、イッたのにも関わらず肉槍はまだ熱(いき)り勃ち、上を向いていた。
二つ目のパッケージを手に取り、封を切って装着している。
「メチャクチャに抱きたい気分って……言っただろ?」
豪の体力の凄さは、奈美も彼とセックスするようになって、分かってるつもりだったけど、今夜の豪は特にすごいと思う。
(私の体力、持つかな……?)
彼女が漠然と考えているうちに、彼はいつしかソファーで横になっていた。
「奈美」
彼に呼ばれて、ソファーへ向かった。
「今度は奈美が上な?」
「え? 私が……上?」
唐突な言葉に、奈美は戸惑ってしまう。
豪と身体を交えるようになってから、正常位以外の体位で抱かれる事も増えた。
けれど、彼に出会うまでの奈美は、正常位しかした事がないし、性的経験値もほとんどないようなもの。
彼に出会ってから、奈美の経験値は、少しばかり増えたと思うけど、それでもまだ知らない事だらけだ。
「騎乗位、した事ないか?」
「…………うん」
奈美の表情が、どこか曇っているように見えたのか、先ほどの荒々しい口調から、普段一緒にいる時の口調でリードしてくれた。
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