テラーノベル
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体験入部が終わった瞬間、俺はすぐに支度をし帰る途中だった。
廊下を歩いていると、突然腕をグイッと引かれる。
💙「おわっ!」
勢いに体が少しよろけて、驚きで目を上げた。
🤍「翔太くん」
息を弾ませたラウールが、目の前にいた。
︎🤍「なんで今日、ダンス部の方来てくれなかったの?待ってたのに…」
少し拗ねたような声。
💙「今日はサウンド部の方、行ってて…… 明日、ダンス部行こうと思ってた」
︎🤍「あ、そうなんだ」
ラウールが、少しだけ安心したように肩を落とした。
でも俺の頭は別のことでいっぱいだった。
飲み込むか迷ったけど、結局、口が動いた。
💙「それより……阿部さんに、俺が庶民ってバレた」
ラウールの目が一気に見開かれる。
︎🤍「えっ、?!俺言ってないからね?マジで、約束したし」
その焦りがむしろ嘘じゃないと分かる。
俺は小さく首を振る。
💙「わかってる。…多分、阿部さんがどこかで気がついて、調べたんだと思う」
言いながら、頭の中で断片が繋がっていく。
深澤とラウールとの接点。
ラウールのパーティーや図書館で阿部さんと勉強したこと。
全部が目立つきっかけになっていた。
気をつけてるつもりが、逆にそれが目立ってしまったのだと思う。
やっぱり、SnowManと関わるのは目立ちすぎたんだ…
俺は息をのみ、ラウールを見上げた。
💙「だから、できれば俺に、これ以上関わらないでほしい」
ラウールは、見たことのないくらいショックを受けた顔をした。
︎🤍「なんで?」
💙「俺が目立つと、庶民だって余計にバレる。…狩られたくない」
︎🤍「そっか……でも」
ラウールは、俺の手をそっと握りながら
︎🤍「困ったことがあったら、俺を頼って欲しい。 絶対、翔太くんの迷惑はかけないから」
なんでここまでするんだよ。
学園のトップで、庶民の俺は狩られる側なのに。
💙「……ありがとう」
するとラウールがスマホを差し出してきた。
💙「…?」
︎🤍「じゃあさ、LINE、交換しよ?」
💙「なんでだよ」
︎🤍「話しかけられないなら、LINEなら大丈夫でしょ。LINEが嫌ならDMでもいいよ」
💙「ほんと発想がズルいんだよ、お前……じゃあLINEで」
お互いの端末に登録が完了すると、ラウールは少しだけ嬉しそうに笑う。
︎🤍「たくさん話そうねー」
💙「はいはい」
でも、ほんの少しだけ、気持ちが楽になった気がする。学園のトップが味方でいてくれるのは心強い。
︎🤍「じゃ、また」
💙「うん」
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