仕事もようやく落ち着いて、久しぶりの休日。
テレビから流れる番組はどれも同じような新年の挨拶から始まる。
芸能人がどこで正月を過ごすのかとか、福袋を求める買い物客が長蛇の列を作っているとかそんなことはどうでもよくて
流れる映像をただ眺めるだけで相変わらず頭はみやの事を考えていた。
司さんはみやともう一度話をしてみたらいいと言った。
でも朝、目が覚めた時みやの姿はどこにもなくて
話をするどころか、顔を見ておはよう挨拶を交わし気まずい雰囲気の中どう話を切り出そうかと画策する機会さえないのなら
もうこれ以上は無理なんだろう。
そもそも俺達は赤の他人なわけで、ヒビが入った関係を修復しようとする必要もないのかもしれない。
それが多分正解で、その方がお互いに気を遣う事もなく簡単で楽だ。現に俺は今までそうやって生きてきた……はずなのに。
もう一度、笑顔が見たいと思ってしまうのは―― *************************
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