緊急事態発生だ。
アイツが…あのサバイバーが僕とトリスタの仲に割り入ってきてしまった。
何で儀式に参加できたんだ?
僕は犯人はアイツしかいないと確信し、急いでその場所へ行った。
「エンティティ!!」
《おお、待っていたぞ》
黒い霧と蜘蛛のような腕が僕の目の前に現れる。
「何であのサバイバーが儀式に来た!?もう少しで彼を殺せそうだったのに!!」
《彼女にはあの儀式のスパイスになってもらったまでだ。》
「何故そんなことをした!トリスタを殺せば、あなたは彼をキラーに戻すんだろ!?」
《確かにそうだが、生憎私は強欲でな。お前がアイツを犯して殺すのを見るよりは、獲物が一度奪われてしまい、貴様がさらに狂うのを見たいんだ。まぁ今回だけだから安心しろ。》
そういいながらエンティティは笑う。
やはり邪神は邪神だ。
僕とトリスタの仲を邪魔する分けがないと薄々思っていたが…あんなタイミングでされるとは…。
《まぁいいじゃないか。これでまた、トリックスターをどうやって殺すか計画を立てられるぞ。》
確かにそうだ。
そうだな…また計画を練ればいいんだ。
そして次はトリスタの前であの女を殺そう。
「…嗚呼。ありがとう、エンティティ」
《ははっ、いつでも頼れ。歓迎するぞ。》
全く嬉しくない言葉だった。
誰がコイツなんかに頼るか。
僕はキラー達のいる場所に戻り、自室ではなく、トリスタの部屋に入った。
彼の部屋は僕の部屋と大違いで、
ベッドは綺麗だし、壁紙も所々破けてたり染みがあったりしない。
僕は倒れるように彼のベッドに体を沈めると、枕からうっすらとトリスタの匂いがした。
甘いミルクのようなシャンプー匂いと、
彼がいつも着けている『ホワイトムスク』という香水の匂いが枕に残っていた。
「トリスタ…」
僕は彼の枕を抱き締める。
と同時に、下腹部に違和感を覚えた。
「ん?…あ」
まさか彼の匂いを嗅ぐだけで大きくなってしまうとは…。
僕は相当彼の事が大好きなんだ。
「トリスタ…っトリスタぁ…」
彼の名前を枕に圧し殺しながら甘く囁き、僕のソレをいじる。
「あっ、あっ…」
腰をガクガクと震わせながら、
トリスタの中に出した液体と同じものが僕の手に飛び散る。
生暖かくて、生臭い。
でもこれを彼の中に出したと想像する度、また興奮してしまう。
「ぁ…また元気になった…」
僕の夜はまだまだ続いた。
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