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コメント
1件
ええっ…!? 第9話、もう読んじゃったよ〜〜〜😭💦 いやもう今回は最初から最後まで苦しいシーンの連続で心臓がもたんかった、、、 ジオが瘴気に引っ張られて感情受け止めちゃうところ、ほんとに辛そうで胸がギュッてなった…特に「助けてって…ずっと呼んでる」って台詞、切なすぎて声出そうになった😢💔 でもそんな中でサフィアンが「オレがいる」って言い切るところ、最高にかっこよかった…!普段の頼もしさと優しさが滲み出てて、ジオを守る覚悟が伝わってきたよ✨ ラストの太陽教会の訪問と扉の衝撃、次の展開が気になりすぎて今夜眠れないかも…次回も絶対読みに行くからね!!📖🔥
第七章 交わる運命
第三話 満月前夜①
帝都城下町。
通りの喧騒が遠くに聞こえる。
宿屋の一室には、重苦しい空気が満ちていた。
ーーゴーン、ゴーン……
教会の鐘の音が響く。
その瞬間
「っ……!」
ジオの身体が大きく震えた。
ベッドへ座っていた身体が、苦しそうに前へ折れる。
「ジオ!?」
サフィアンが慌てて駆け寄った。
呼吸が浅い。
白い肌は青ざめ、額には汗が滲んでいる。
黒髪が乱れ、長い睫毛が苦しげに震えていた。
「……は、ぁ……っ」
胸の奥が熱い。
それなのに、同時に凍えるほど冷たい。
頭の奥で何かがざわめいている。
――来い。
声、無数の声。
苦しい。
怖い。
憎い。
助けて。
それは、誰かの叫びだった。
魔物になる前の、瘴気の奥に残った感情の欠片。
「……や、め……」
ジオは震える手で、頭を押さえる。
止まらない。
満月が近づくほど、月に引かれるように、闇の気配が濃くなる。
街中に漂う瘴気。
人々の不安。
恐怖。
苛立ち。
絶望。
それらが少しずつジオへ流れ込んでくる。
「ジオ!」
サフィアンが肩を支える。
「しっかりしろ!」
けれどジオは苦しそうに目を閉じた。
誰かの感情を受け止めきれず、自分が壊れそうな感覚だった。
「……苦しい」
ぽつりと零れる。
「いっぱい……聞こえる」
サフィアンの表情が変わる。
「……何が」
「……助けてって」
小さな声。
「ずっと……呼んでる」
その瞬間だった。
ザワッ――
窓ガラスへ黒い影が走る。
「……っ!」
サフィアンが顔を上げた。
窓の外。
夜の空気に、黒い瘴気が漂っている。
まるで引き寄せられるように、この部屋へ集まってきていた。
ジオの呼吸がさらに乱れる。
「……っ、ぁ……」
細い指先が、無意識にサフィアンの服を掴んだ。
怖い。
このまま受け止め続けたら、自分の外にまで溢れてしまいそうだった。
「大丈夫だ」
サフィアンは迷わず言った。
昔からそうだった。
ジオが一人で耐えようとすると、その隣に立った。
「オレがいる」
強い言葉。
その声は優しかった。
サフィアンの温もり。
規則正しい鼓動。
その存在だけが、今のジオをここへ繋ぎ止めていた。
それでも瘴気は止まらない。
部屋の空気がどんどん重くなる。
ランプの火が揺れる。
壁の影が、不自然に伸びた。
「……っ」
ジオの黒い瞳が揺れる。
その奥で、月蝕の子の力が、静かに目を覚ましていた。
ぞくり、と。
サフィアンの背筋を悪寒が走る。
今までとは違う。
これは危険だ、そう感じた。
その時だった。
――コン、コン。
静かな音。
部屋の扉が叩かれる。
サフィアンの表情が変わる。
ジオもびくりと肩を震わせた。
嫌な気配。
肌が粟立つ。
「……誰だ」
サフィアンが低く問う。
返事はない。
代わりに。
「――開けなさい」
低い男の声が響いた。
「太陽教会の者です」
空気が凍る。
ジオの顔から、一気に血の気が引いた。
「……っ」
握った指に力が入る。
サフィアンは咄嗟にジオの前へ立った。
扉の向こうから、再び声が響く。
「異常な瘴気反応を確認しています」
静かな声。
けれど、有無を言わせない圧力があった。
「調査のため、開けなさい」
部屋の空気が張り詰める。
その瞬間。
――ドン!!
扉が激しく揺れた。
ジオがびくりと震える。
サフィアンは完全に身構えた。
青白い雷が、拳の周囲で弾け始める。
部屋の中で蠢き出す影。
外からは、複数の気配。
そしてその向こう側で、黒い瘴気がさらに濃くなっていく感覚。
激しい鼓動、浅くなる呼吸。
これまでに感じたことのない恐怖に、二人はただ、なす術もなく身構えることしかできなかった。
#恋愛
ムメイ
7
ばたっちゅ
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