テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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お嬢様、果報でございます

第15話 - お嬢様、果報でございます　第15話

2024年07月06日

#ドラマ

#ドキドキ

#イケメン

荒井チェイサー

「結婚……ですか？」
「はい、あの料亭で会った時から決めてました」
「そんな……でも早くありません？」
「いえ、早くなんてありません。僕はアナタを他の男に渡したくないんです。愛華さんは今は大学生だ、そんなアナタに色々と悪い虫がついてしまうと考えると、こうする他ないと思ったんです。無理を言っているのもわかっています。だけど、考えてはもらえませんか？」
「えっと……」
　愛華は自分が振られると思っていたせいか、今自分がプロポーズをされている現状についていけなかった。
　荷田に握られている手に視線を落とし、少しだけ考える。
　ここに果報がいたならば、砂糖2つ入りのコーヒーを持って来てもらって糖分を脳内に回した後でゆっくりを返事をするのだが、今日は生憎果報はいない。
　ここで『はい』というのは簡単だ。
　両親はこの結婚を喜んで＊＊＊＊＊

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