🎹「あっ、お兄ちゃ〜ん!冬弥く〜ん!」
笑顔でこちらに手を振る彼女が、たまらなく愛おしかった
こちらも手を振りかえすと、嬉しそうな顔をした
🌟「咲希〜!!!!すまない!待ったか?」
🎹「ううん、全然!」
くるっとこちらに振り向き、笑顔で彼女は言った
🎹「冬弥くん久しぶり!今日すっごく楽しみだったんだ!いこ!」
☕️「…はい!」
口元が緩んでしまう
顔が少し熱い
どれだけこの気持ちを抑えても、溢れてしまう
この笑顔で、俺は救われたのだから
電車に乗り、席に座る
予想外に電車は空いていて、全員座ることができた
🎹「ねーねー冬弥くん!」
咲希さんは俺の肩をポンポと叩き、名前を呼んだ
🎹「こっち向いて!はいチーズ!」
突然のことだったので対応できず、半目になってしまった
☕️「あ、目が…」
🌟「はっはっはー!突然の写真の要求にもかっこいいポーズをきめられるオレ!」
確かに、司先輩は綺麗に写っている
☕️「流石司先輩…!」
🌟「フッ、そうだろう、そうだろう」
🎹「えへへ、これはこれで可愛いかも。残しとこ〜」
半目になってしまったことが気になったが、それよりも
☕️「咲希さん、どうして顔がぶつぶつする加工をつけるんですか?」
まだ猫とかならわかるが、ぶつぶつ…?と疑問に思い、咲希さんに問う
🎹「え〜?これすごい盛れるんだよ!肌荒れも誤魔化せるし〜」
☕️「…?盛れる、と言うのはよくわかりませんが、咲希さんは可愛いですし、肌荒れもしてないじゃないですか」
🎹「えっ、あ…ありがとう…」
咲希さんはそのまま俯いてしまった
🌟「お、おい冬弥…それってどういう」
☕️「な、何かまずいことを言いましたか?俺はただ事実を言おうと…」
🎹「全然まずくないよ!すごく嬉しい!…ただ、その…恥ずかしかっただけ」
顔を赤くして俯く彼女が可愛くて、愛おしくて、つい見つめてしまう
本当に愛らしい
🎹「と、冬弥くん…?」
☕️「あ、す、すみません。つい」
可愛くてつい、見惚れていたなんて
咲希さんに言える勇気があったら
🌟「……」
ショッピングモール
🎹「お兄ちゃんたちはなんか見たいものないの?」
🌟「オレは特にないな。冬弥はどうだ?」
☕️「ゲーセンに寄りたいです。あとは特に」
🎹「あ、じゃあ先にゲーセン行こっか!すぐそこだし!」
☕️「いいんですか?咲希さんの行きたいところを先に…」
🎹「いーの!ほら行くよ!」
咲希さんは俺の手を引いてゲーセンに飛び込んだ
🌟「おい待て咲希いいいいい!!」
🎹「お兄ちゃん声大きいよ〜!笑笑」
2人が笑っているだけで、こんなにも満たされる
やっぱり俺は、この2人のことが大切でたまらないのだと実感した
🌟「そういえば、冬弥はクレーンゲームが得意と言っていたな」
🎹「え!そうなんだ!冬弥くんコツとかあるの?アタシ全然できなくて」
☕️「取るものによりますが…一旦見てまわりましょうか。それで欲しいものが見つかればアドバイスします」
🎹「ありがとう!じゃあ行こう、お兄ちゃんもはやくはやくー!」
咲希さんがとても楽しそうに笑っている
まだ何もしていないのに
ただ人といるだけで、自分が笑顔になり、人をも笑顔にする
本当に凄い人だ
🎹「あ、ごめんね2人とも。ちょっとトイレ行ってきてもいい?2人は2人でなんか見てて!」
🌟「あぁ、わかった。荷物持ってようか?」
🎹「あ、お願い!ありがとお兄ちゃん!」
司先輩は咲希さんがトイレに入るのを確認し、俺に切り出した
🌟「冬弥、話がある」
コメント
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主様のお陰で冬咲希完全に好きになりましたわ……ありがとうございます(?) あのぶつぶつのフィルター?は女子の私でも良く分かりませんね……𝘸