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ゆのでい🍄🩵

3,365
昼12時。
木村家グループLINE。
【担任:樹くんについてお話が…】
既読、爆速。
拓也「何した」
優吾「また?」
風磨「今度は?」
涼介「ニュース?」
樹「なんでオレ前提なんだよ」
☆
その頃、高校。
職員室。
樹は椅子に座りながら、めちゃくちゃ不服そうだった。
「だからオレ悪くねぇって」
担任、深いため息。
「“屋上で焼きそば作るな”って校則以前の問題なの」
「腹減ってたし」
「調理実習じゃないんだよ」
☆
数十分前――
昼休み。
樹たちはなぜか屋上にいた。
「腹減った〜」
「購買売り切れ」
「終わった」
そこで樹。
どこからかホットプレートを持参。
友達「なんであるの!?」
「昨日BBQした」
意味がわからない。
さらに。
焼きそば開始。
男子高校生、大盛り上がり。
だが。
煙が出た。
そして。
教師にバレた。
「おまえら何してる!!?」
全員逃走。
だが樹だけ逃げなかった。
理由。
「まだ肉残ってた」
アホだった。
☆
現在。
担任は頭を抱えていた。
「しかもおまえ」
「?」
「焼きそば全部先生に配ったらしいな」
「腹減ってそうだったから」
「なんで気遣いだけはできるんだよ」
☆
その時。
職員室のドアが開く。
「失礼します」
来たのは――
優吾。
「迎えきました」
担任、なぜか安心した顔。
「木村家で一番話通じる人だ…」
「よく言われます」
☆
帰り道。
優吾は呆れながら歩いていた。
「おまえさぁ」
「でも怒られただけで済んだ」
「普通停学候補」
「えっ」
「えっ、じゃない」
☆
すると樹はポケットに手を入れながら笑った。
「でも先生ら焼きそば食ってたべ」
「餌付けすな」
☆
帰宅後。
もちろん待っていた。
父・拓也。
腕組み。
低気圧みたいな空気。
「樹」
「はい」
「屋上で焼きそば?」
「はい」
「なんで」
「腹減った」
拓也、目を閉じる。
「バカなのか?」
「よく言われる」
☆
だが。
その横で双子は大興奮。
「えーー!! やきそば!?!」
「楽しそう!!」
「楽しくねぇよ」
風磨は腹抱えて笑ってる。
「高校で焼きそばは伝説」
涼介はスマホ見ながら一言。
「絶対学校で有名」
☆
すると。
ジェシーが目を輝かせた。
「じゅりにぃ!!」
「ん?」
「じぇしーも やきしょば たべたい!!」
康二もこくこく頷く。
「……たべる」
樹、ドヤ顔。
「ほら人気」
「違う」
☆
数時間後。
なぜか。
木村家の夜ご飯、焼きそば。
「なんでこうなった」
拓也が呆れる。
樹は鉄板の前で得意げだった。
「オレ料理できるし」
「問題はそこじゃない」
☆
だが。
弟たちは大喜び。
「うまーー!!」
「じゅりにぃ天才!!」
「おかわり!」
ジェシーは口の周りソースだらけ。
康二も嬉しそう。
慎太郎なんか、
「じゅりにぃ しゅごい!」
キラキラしてた。
その様子を見て。
拓也は大きくため息をつく。
「……なんで問題児ほど弟に人気なんだ」
優吾が笑う。
「愛嬌?」
風磨「アホだから」
樹「悪口だろそれ」
コメント
1件
うわ、樹くんまたやってる😂「屋上で焼きそば作るなって校則以前の問題」に笑っちゃいました。でも怒られた後に先生たちに焼きそば配る優しさ、愛嬌ってこういうことか…ってなりました。最後、弟たちが「じゅりにぃ天才!」ってキラキラしてるシーンがすごく好きです。問題児ほど弟に人気って、なんだか木村家らしいなあって。読んでてほっこりしました🤍