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木村家には、兄弟全員が共通して思っていることがある。
それは――
「風磨は絶対モテる」
☆
高校。
廊下。
「ねぇ見てあの人…」
「あの金髪の先輩」
女子たちがざわつく。
風磨は今日も目つきが悪かった。
金髪。
ピアス。
高身長。
しかも無表情。
完全に怖い。
後輩男子が小声で言う。
「絶対ヤンキー…」
だが。
その直後。
風磨のスマホが鳴った。
画面。
【ジェシー】
風磨、即出る。
「もしもし?」
『ふうまにぃぃぃ!!』
声デカい。
周囲に丸聞こえ。
『こうじがぁぁ!!』
「康二どうした!?」
風磨、急に保護者。
☆
電話の向こうでは。
ジェシー大泣き。
康二プチパニック。
後ろで樹が「待て待て待て!」って叫んでる。
カオス。
『こうじが たおれた!!』
「えっ!?」
風磨、顔面蒼白。
だが。
次の瞬間。
『ころんだだけ!!』
樹の声。
「紛らわしいわ!!」
教室中に響いた。
女子たち静止。
☆
結局。
風磨は早退した。
「弟いると大変だな…」
先生すら同情。
☆
帰宅。
「康二!!」
玄関開けた瞬間ダッシュ。
すると。
康二、普通にお菓子食ってた。
「……ふうま にぃ」
「おまえ無事か!?」
「ころんだ」
「聞いた!!」
その横でジェシーが泣きながら説明。
「こうじが どーーーんって!」
「大事故みたいに言うな」
樹、爆笑。
☆
だが。
風磨は本気で心配していたらしい。
康二の膝を見る。
「擦りむいてんじゃん」
「いたい…」
「消毒するぞ」
康二、嫌そう。
「やだ」
「ダメ」
「やぁぁ…」
危険信号。
優吾が察する。
「風磨、それ無理やりいくと癇癪コース」
「でも消毒しねぇと」
すると風磨は少し考えて。
突然。
「……よし」
ポケットからチョコ取り出した。
全員「出た」
「これ終わったら食う?」
康二、止まる。
「……たべる」
交渉成立。
☆
数分後。
無事処置完了。
康二はチョコ食べながら満足そう。
ジェシーは風磨の腕にぶら下がっていた。
「ふうまにぃ しゅごい!」
「はいはい」
☆
その時。
涼介がニヤニヤしながら言った。
「風磨って学校で怖がられてるらしいよ」
「は?」
「でも実際は“弟のケガで早退する男”」
樹、腹抱えて爆笑。
「ギャップえぐ」
「うるせぇ」
☆
すると。
双子が突然走ってきた。
「風磨にぃ!!」
「サッカー!!」
「今!?」
「今!!」
風磨、疲れた顔。
だが。
結局。
「……5分な」
外へ連行。
☆
夕方。
庭。
双子と全力サッカーする風磨。
慎太郎は応援。
ジェシーは「ふうまにぃがんばれー!」。
康二は座って拍手。
その様子を窓から見ていた拓也が笑う。
「風磨ってさ」
優吾「うん」
「たぶん一番“お兄ちゃん”してる」
その瞬間。
外から。
「樹ィ!! ファール!!」
「してねぇ!!」
「押しただろ!!」
「当たり屋だろおまえ!!」
いつもの騒がしい声。
拓也は苦笑した。
今日も木村家は平和だった。
ゆのでい🍄🩵

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コメント
1件
ああもう、今回も最高だった……!学校で「絶対ヤンキー」扱いの風磨が、電話に出た瞬間に“弟の保護者”に早変わりするギャップがたまらなかった。『ころんだだけ!!』にブチギレるシーン、教室中静止したのわかる(笑)。でも家ではチョコで交渉成立させたり、双子にサッカー連行されたり、一番“お兄ちゃん”してるよね。木村家の騒がしさが愛おしい一話だった!