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ヨースケ「おっ見えてきたゾ。」
「イッシュ地方だ…」
「ミヅキ?」
ミヅキ「あばばばばばばばば…」
ヨースケ「あっちゃあ船酔いでのびてやんの」
ヨースケ「12時間ほどの船旅を経てイッシュ地方に現着しましたァン!」
ミヅキ「なんでそんなに元気なの…?」
ヨースケ「むしろお前が弱すぎるんじゃないの?」
ミヅキ「…そうかなぁ」
ヨースケ「そしたらミヅキここにいてくれ。」
「ちょっとその辺歩いてくっから。」
ミヅキ「はァーい…」
ヨースケ「うわっここにあった駄菓子屋なくなってんじゃーん」
「しっかしよぉ、カノコタウンも変わったなよなぁ。」
「へんぴなとこだったのがここまで開発されちまって…」
「たしかこっから3番道路抜けたらシッポウシティだったよな?」
「…ウン、間違いない。」
「そうと決まりゃミヅキ呼んでくっか!」
???「オイ、そこのお前。」
ヨースケ「うん?」
(キョロキョロ)
「俺?」
???「そうだよ、お前だよ」
「見ねぇ顔だな。」
「観光客か?」
ヨースケ「そうともいえるしそうとも言わないかもしれない。」
???「アキネイターみてぇな回答すんな。」
団員「俺はプラズマ協会の者だ。」
「ここではルールがある。」
ヨースケ「ルールぅ?」
団員「なに、5歳でも守れるような、とても簡単なルールだ。」
「ここでは道を通ったり、家をおっ建てて住んだりするのに許可証がいるんだ。」
ヨースケ「ほう」
団員「ほんでもってその許可証を作るのには金がかかるんだ。」
「もうわかるな?」
ヨースケ「よーするに俺から金をせしめようってことかよ?」
団員「そういうことだ。」
「と、いうことで、ホラ。」
そう言ってチンピラは手を突き出す。
ヨースケ「…」
「断る。」
団員「…はぁ?」
ヨースケ「俺は前までこの町に住んでいた。」
「家も残っているはずだ。」
「なら俺が金を払う理由なんてない。」
団員「なるほど…お前の言うことにも一理あるかもしれんなぁ…」
「なんていうと思ったか!!」
「マスキッパ!こいつに一発痛い目合わせてやれ!」
マスキッパ「シャッ!」
ヨースケ「オーロンゲ!!」
オーロンゲ「うばっしゃァァ!!」
それはヨースケの背後から突然現れたようにも見えた。
それの左腕はぐぐっと伸び、マスキッパごとチンピラを破壊した。
団員「ギャアァァァァァァァ!!」
ヨースケ「おめぇ…その辺の観光客捕まえてカツアゲ仕掛けてしかも断ったらポケモンにブン殴らせるだァ?」
「そういうトレーナーを世間では”クズ”って言うんだぜェ?」
団員「ぐぐぐ…」
「覚えていやがれ!!」
ヨースケ「ふう、なんだったんだ?あいつ。」
「ルールだとかたわごと言ってたのが少し気になるな…」
ミヅキ「ヨースケェ〜ッ。」
ヨースケ「おっ、ミヅキもう船酔いはよくなったのか?」
ミヅキ「おかげさまでね。」
ヨースケ「この辺チンピラがのさばってるようだしあんまり単独行動はやめとこうな。」
ミヅキ「ん?うん。」
ヨースケ「さてと、目指すはシッポウシティだな。」
ミヅキ「えぇ〜?今度は歩くのォォ?」