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私は絵のヌードモデルをやっているの。仕事を終えて、服を着ようと着替え室になっている倉庫に入ったら、子どもたちが入ってきちゃった! とっさに紙がいっぱい入った水槽の中に隠れたけど、これ、町内会のお祭りで使ったくじ引きだったみたい。子どもたちは私が隠れていることに気づかず、くじ引きを始めたけど……。
「ねぇ、水槽の下に何かあるよ」
「ほんとだ。なんだろ? マネキンかな?」
「ううん、違うと思う」
「え? でもこの大きさなら……」
「あれだよ。あの、大人のおもちゃ」
「え? それってどういうこと? 大人用のおもちゃがあるの?」
「えっとね、それは、その、つまり、こういうことよ」
女の子はそう言うと、水槽の中に入っている私の股間へと手を伸ばした。そして、割れ目をなぞるように動かした。ひゃんっ! でも動けない。私は人形、私は人形……!
「おい、何やってんだよ」
「だって、ほら、ここに穴があるんだもん」
「え? マジで? ほんとだ。なんかある」
「でしょ? きっとここに入って遊ぶのよ」
「へぇ、そうなんだ」
「ね、だから、入れてみようよ」
「え? 入れる? 何を?」
「何って、決まってるじゃない」
そういうと、女の子は、私の中へと指を入れた。
「きゃっ!」
私は小さく声を上げてしまった。
「あれ? いま変な音しなかった?」
「え? ううん、別に何も聞こえなかったけど……」
「そうか?」
男の子は不思議そうな顔をしていたけれど、すぐに興味を失ったみたい。(ふぅ、なんとかばれずにすんだみたいね……)
私は胸を撫で下ろした。でも油断はできない。いつばれるか分からない。気をつけないと……!(続く)
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