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「んっ…………ちょっ……ま…………待ってぇっ」
「っ…………待てない……な……」
葉山 圭は、女の括れた腰を掴むと、避妊具を被せた剛直を、背後から一気に突き入れた。
昨日のクリスマスイブに婚約を破棄された彼は、長きに渡り逢瀬を重ねてきた女、井河 千夏と、淫らなクリスマスを過ごしている。
「もう…………圭ったら……激し過ぎっ…………んぁあぁっ……あんっ……」
強烈な律動に揺さぶられながら、千夏が嬌声を上げている。
婚約を解消されたせいなのか、圭の腰の動きが、いつになく狂気を孕んでいた。
ベッドが微かに軋む音と千夏の喘ぎ声、圭の荒々しい息遣いが、立川の老舗高級ホテルのスイートルームに生々しく響き、女は、赤く染まった唇を歪ませている。
「もっ…………こんなにされたらっ……イッちゃ……うぅぅっ……あぁっ…………んうぅっ」
「なら…………イッちゃえよ……」
圭は、丸い尻を引き寄せながら、猛烈なスピードで腰を振り、千夏の中を犯し続けた。
「あんっ……けっ…………圭っ……ダメダメダメッ……んぅぁあっっ──」
「ヤ…………ヤバッ…………いっ……っ…………くっ……はぁっ──」
彼は、避妊具越しに夥しい量の滾りを吐き出し、さらに女の尻を密着させる。
細い身体をビクビクと震わせ、黒髪のショートカットの毛先を揺らしている千夏を見やりながら、圭は、満足気に自身を引き抜き、コンドームの処理を施した。
元々、この二人は、慶城大学経営学部の同級生でもあり、かつての恋人だった。
さらに、千夏は、井河楽器株式会社の令嬢であり、圭の会社、ハヤマ ミュージカルインストゥルメンツとは、同業他社である。
令嬢らしくない、ボーイッシュな雰囲気の女に圭は好意を寄せ、大学二年の時、千夏に告白して交際がスタートした。
大学卒業と同時に別れた二人だったが、再会したのは、八年前。
電子楽器をメインに製造、販売しているAOI Musicの創業三十周年記念パーティだった。
久々の再会に、二人は躊躇いながらも身体の関係を結び、腐れ縁のような関係を、今も続けている。
ベッドの上で、グッタリした千夏の横に、圭は身体を滑り込ませた。
「……ねぇ。クリスマスなのに、フィアンセと会わなくていいの? 園田 真理子さんだっけ? 十月の創業パーティで発表してたでしょ?」
千夏は、圭のいる方に寝返りをゆっくり打つ。
「奥さんになる人、私と正反対で、長い巻き髪が似合う、可愛い女性だったよね。あの婚約発表を見ながら、私たちの関係も、ついに終わりか、なんて思っちゃった」
涼し気な奥二重の目元に視線を絡ませてくる女に、彼は訝し気な面差しを浮かべる。
ひとしきり唇を引き結んだまま、天井を凝視していた圭が、辿々しく唇を緩めた。