「雫、そろそろ起きろ」
「……んん、お母さん……」
「お母さん?」
「ん……あ、ごめんなさい!寝ちゃってた……!」
肩を揺すって私を起こしてくれた大和さんに、自分だけ居眠りしていたことが申し訳なくて謝ると、優しく前髪を梳かれ、額にキスをされた。
「別に気にすんな、はしゃぎ疲れたんだろ。飯できたぞ」
「やった、良い匂い……お腹すいたー!」
ソファーから飛び起きダイニングテーブルに視線を向けたと同時に、私は言葉を失った。
「……ま、待って。大和さん」
「なんだよ」
「これって……」
「まぁ、とりあえず座れ」
背中を押され、椅子に座り目の前に料理をまじまじと見つめる。だって、これは……。
我慢ができず、向かい側に座った大和さんに尋ねる。
「今日作ってくれた料理、お母さんが私の誕生日に作ってくれた料理にすごく似てるの」
「そうか」
「そうかって……えっ?偶然なの?」**********
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