〝ピーンポーン♪〟
ふっかさんが帰ってすぐインターホンがまた鳴った。忘れ物かな?リビングを見渡すけど、特に何もなさそう…まさかマカロン返せとか言わないよな。〝はぁ〜い…げっ!〟思わず声に出してしまった。〝酷くない?しょっぴーおひさ〟何がおひさだ、先日皆んなでMV撮影したばかりじゃないか。
翔太💙『おかえりくださぁ〜い本日の営業は終了いた…』
〝お昼ご飯作ってきたよ♡しょっぴーの大好物の生姜焼きだよ。食べたら〝遊ぼっ〟ね開けて?〟生姜焼き…遊ぶ…
翔太💙『遊ぶの?イイよ外天気イイもんね!』
〝遊ぶ〟の2文字に警戒心と施錠を解くと嬉しそうな可愛らしいアイドルスマイルで微笑んだ男は両手を振って喜ぶとモニターから消えた。
バルコニーに出て空を眺めると青い空に浮かぶひつじ雲が可愛らしい。行楽日和だ!動物園とか行きたいけど…行くなら佐久間と行きたいな動物詳しいし…買い物は亮平と行きたいし…水族館は、、、
〝ピーンポーン♪〟あっ来た来たぁ〜〝はぁーい〟
翔太💙『いらっしゃい!お弁当?』
ラウ🤍『いきなり生姜焼きの心配?俺に少しは興味持ってよ?』
何言ってんだコイツ…〝へぇ〜広〜い〟
あれ?なんで皆んなこの家知ってるんだ?
あれ?入れちゃ不味くないか…
入れてしまったものはどうする事も出来ないな。程よく距離を取った。〝コーヒー飲む?〟と聞くとお茶か水でと言った。もう既にテーブルの上に生姜焼き弁当を広げている。いい匂い…
翔太💙『凄い美味しそうだね…お弁当なら外で食べない?』
ふふっ俺にしては美味い口実だろう。このまま外に連れ出せば家に入れた事は無かった事にできるだろう〝今から雨降るよ?〟嘘だ!こんな可愛い顔してラウールは嘘までつく子になっただなんてお兄ちゃんはとても悲しいぞ!バルコニーに出てもう一度空を見上げた〝何処が雨降るんだよ秋晴れじゃないか!〟俺の後を追ってバルコニーに出たラウールはスマホの天気予報を見せて〝ほら雨予報でしょ〟と言った。マジだ…
翔太💙『何でこんなに天気いいのに!可愛いひつじ雲さん…』
ラウ🤍『ふふっ//相変わらずだねしょっぴー可愛い////ひつじ雲って雨が降る前兆だよ?』
🔍ひつじ雲…ひつじ雲(高積雲)上空の高いところに発生。 このあと、雲のすき間がなくなって、空の低いところも雲に覆われてくると、そろそろ雨が降ってくるサイン。因みに、秋晴れとは雲一つない晴れ渡った日のこと。
そんな…落ち込む俺の背中を摩りながら 〝温かいうちに食べよう?〟と言って促されてリビングに戻るとソファーに座った。美味しそうな生姜焼きの匂いに再び元気を取り戻す。
🤍💙『いっただきま〜す』
翔太💙『うまっ////お前涼太の次に料理上手だな!いや涼太と蓮の次かも…あっ康二の生姜焼きも美味いよな〜あっ////ごめん』
ラウ🤍『正直過ぎて若干引いてるし、傷ついた』
翔太💙『マジでごめん。すごく美味しい!あっ水持ってくるね』
何でもかんでも思った事すぐ言うもんじゃないな…顔には出してないけど後ろから見たラウールの背中は心なしか寂しそうに映った。
ラウール side
俺も素直に包み隠さずにしゃべるタイプだけど、ちゃんと頭で考えてから喋ってる。翔太くんは思いが口にそのまま直結してる。悪気ないのは分かってるけどまぁまぁ傷ついた。美味しそうに生姜焼きを頬張る翔太くんを見てたらそんな事正直どうでも良くなったけど。
食後にコーヒーとマカロンを出した翔太くんはバルコニーでずっと空を眺めている。そんなに外へ行きたかったのかな…まぁ雨が降るのは夕方からだろうけど。リビングに戻ってきた翔太くんは〝何して遊ぶ?どっか行く?〟なんて言って遊ぶ気満々だ。
ラウ🤍『佐久間くんと阿部ちゃん今日石川県だって?』
翔太💙『…うん。あっち雨なのかな?』
スマホの天気予報では豪雨予報だった。そうか…西から天気は下り坂。さてはそれでさっきから空を眺めてるのか。これでは撮影が長引くだろうな、、、
ラウ🤍『豪雨予報だね…今夜はお泊まりコースだね…僕も泊まっちゃおうかな?』
亮平 side
亮平💚『はぁ…参ったね』
予定の半分ほど撮影を終えると、午後から降り出した雨は止む気配がなかった。先に岐阜県での撮影予定だったが、予定は大幅に変更を余儀なくされ、金沢市でかに粥などの撮影を済ませて今は白川郷へ向けて出発した所だ。今夜は岐阜県でのお泊まりが確定した。
大介🩷『翔太に連絡しなくていいのかよ?』
亮平💚『夜になってからで大丈夫。あまり早く連絡すると騒がしいでしょあの子』
〝確かに…〟嬉しくない事は遅い方がいい。移動する車内では翔太の話で持切りだった。佐久間が綻んだ顔を俺に向けながら〝アイツ可愛いよな〟なんて誰に向かって言ってるか分かってんのかよ。
俺と付き合ってた時もこんな表情見せてたっけ…もう忘れちゃった。
車に打ち付ける雨が外の景色を隠した。激しい雨音が車内の会話を打ち消した。触れた指先を皮切りに視線がぶつかると、近づいた二人の距離。
同時に振りかぶった頭がコツンとぶつかると、同じような笑顔ではにかんだ二人はクスクス笑うしかなかった。
大介🩷『バカなことを…』
亮平💚『本当に…』
それだけでお互いが何を考えていたかが分かるくらいには、二人は同じ時に愛し合っていた。理屈じゃない。過ごした日々を忘れようとも心や身体に残っている。
佐久間の匂いや仕草が、俺の五感を刺激した。早くホテル着かないかな…コイツと離れなきゃ・・・
亮平💚『えっ!同じ部屋?ちょっと待ってそれは困る…何とかしなさいよ!』
押さえていた宿泊施設は石川県だった為、急遽新たに取った宿は白川郷の合掌造り集落に徒歩五分という好立地な旅館だ。一部屋だけ空いていたらしい。スタッフはビジネスホテルに泊まるようだ。
亮平💚『ビジネスでいいよ?空いてないの?』
大介🩷『必死…いいじゃん空いてないんだし。そんな高級宿、俺らが泊まんないと皆んな困るだろ?』
何度も謝るスタッフに佐久間は助け舟を出すと、睨みつけた俺は完全に嫌な奴だ。いつもは〝良い人〟で通っている俺に若干スタッフが引いている。引き攣る顔を両手でほぐして口角を上げると一生懸命〝良い人〟の笑顔で謝罪した。
亮平💚『無理言ってすいませんでした』
大介🩷『ふふっブラック阿部だ笑笑』
旅館の部屋に通されるなり、二人同時に青ざめる。佐久間は持っていたカバンを足元に落としてしまうくらいには動揺している。
亮平💚『旅館の部屋ってこんなにエロかったっけ?』
中庭ではししおどしが軽快に〝カッコン〟と浮かれた音を立て、リビングから続き扉を開ければ掛け流しの露天風呂。寝室は事もあろうにキングサイズのベットが一台。行燈の灯りがイヤらしい。
大介🩷『お前がエッチな事考えてっからそう見えるんだよ?痛っ!叩くなよ💢』
亮平💚『黙ってろボケ////』
佐久間の言う通りだ。落ち着こう…って〝何やってんだよ💢〟目の前で服を脱ぎ始めた佐久間は既にパンイチ姿で鍛えられた腹筋と金のネックレスが色っぽい…いやいや、色っぽいって何だよ!自分にイライラする。〝服着てよ〟
大介🩷『何さっきから意識してんの?風呂行くんだよ。浴衣に着替えるの!襲いやしないよ。期待外れで悪かったな?』
何が期待外れだニヤニヤしやがってムカつく…俺ばかりが意識して馬鹿らしい。負けじと俺も豪快に服を脱いで見せると佐久間は顔を真横に向けて口元に手を置くと照れている。フンそっちだって意識してるじゃないか!
大介🩷『お前それはないぞ!反則だぞ!』
亮平💚『はっ?何言って…キャァっ!』
一緒にパンツまで脱いで、息子さんが顔を出している。慌ててパンツを引き上げた。ただの変態じゃないか…。佐久間はずっと隣でクスクス笑っている。顔どころか全身が熱い。
……しっかりしなきゃ。あっ翔太に連絡入れなきゃ!お風呂から上がってからでいいかな…。
浴衣に着替えて二人で大浴場を目指した。
大浴場まで真っ直ぐ伸びた長い渡り廊下は 歩くたび に木のギシギシという軋む音が不気味で、等間隔で置かれた提灯の灯りが趣ある幻想的な雰囲気を演出している。
大介🩷『おい掴むなよ…歩きにくいしムラムラする痛っ…いちいち殴るなよ』
亮平💚『じゃあもう少しゆっくり歩いてよ!』
翔太と居ると俺より先に盛大に怯えちゃうから、しっかりしなきゃって気を張っていたけど、佐久間と居るとコイツに頼ってる俺がいる。男らしい頼もしい背中を見ながら、掴んでいた佐久間の浴衣をそっと離した。何やってるんだか…
足を止めて空に目を向けると、あんなに降っていた雨はすでに上がっていて、三日月が申し訳なさそうに昇っている。星もまばらだけど幾つか見える。
急に掴まれた手首に目を向けると、装飾品を外した男らしい手に捕らえられた〝早く行くぞ〟引っ張られるように歩く〝手離してよひとりで歩ける〟顔が熱い…
大介🩷『怖がりの癖に意地張んなよ』
亮平💚『怖がりじゃないし!』
大介🩷『はいはいそうですか//可愛くねえなお前』
足を踏ん張って急ブレーキをかけると、佐久間の手を引き剥がした。肩が上下して呼吸が荒い…今日の俺なんか変だ。翔太が変なこと言うから余計に意識しちゃってる〝俺部屋の風呂に入る〟来た道を戻ろうと踵を返すと風が揺らめいて佐久間の香水の匂いが香った。さりげなく掴まれた左手首がジンジンする。無言で引っ張られるように来た道を戻り部屋に入ると乱暴にベットに放られた。
大介🩷『誘ったのお前だからな』
亮平💚『はっ?何でそうなるんだよ💢誘ってねえし』
大介🩷『じゃあ何で泣いてんだよ!女の子みたいにメソメソ泣いて…可愛い顔してんじゃねぇよ』
重なる唇は、きっと荒い息遣いを隠す為だ。上気した肌はなかなか訪れない秋のせい。迸る汗は…涙は…言い訳の立たない行為に涙が止まらなかった。
優しく這う佐久間の唇に身を任せて深くベットに身体が沈み込んでいく。重ね合わせた手の平に熱が籠り互いの指を絡ませて握りしめると、涙を舐め取り優しく頰を撫でた佐久間の目に捕まった。
大介🩷『いつまでも泣くな…頑張りすぎちゃった?男の子も大変だろ?背伸びしすぎたんじゃねえか?』
亮平💚『そん事ない…翔太を愛してる』
大介🩷『知ってらそんな事…もっと肩の力抜けよ?真面目すぎんだよお前は。俺を感じろ…』
無理してなんかない。背伸びなんかしていない。ちょっぴり疲れただけだ。男らしくいなきゃとほんの少しだけ頑張っただけだ。翔太から〝可愛い〟と言われるたびに複雑な思いを抱えていたなんて大した悩みじゃない。着崩れていく浴衣の隙間から侵入した佐久間の舌が胸の突起を舐めた。
大介🩷『俺と別れてから…いや何でもない』
亮平💚『してない////だから…』
〝…分かったゆっくりするから〟腰まで下げられた浴衣が腰紐で留まると、佐久間の浴衣の隙間から覗かせる胸板に手を添えた。バクバクと大きく躍動する心臓から緊張が伝わってくる。腰紐に手を掛け解くと肩から腕を引き抜き浴衣を剥いだ。
応じるように俺の腰紐を解くと、背中に腕を差し込んだ佐久間は愛おしそうに全身を愛撫する。
口に手を翳し声を押し殺す。自分の甘い吐息に頭がクラクラする。〝声出して〟そう言って突っ込まれた佐久間の指が口内を弄った。〝舌使って…いいねえ上手だよ〟普段翔太に言うようなセリフを吐かれて顔が熱くなる。恥ずかしいのに止められない。必死で佐久間の指に舌を絡め舐めるとチュパチュパと音を立て吸い上げる。肩を窄ませ感じている佐久間に、悦に入る自分がいる。
下着を剥ぎ、太腿を押し広げて中心に収まるモノを佐久間が口に含むと、くの字に曲げられた膝を大事そうに抱えたまま、激しく上下する頭を優しく撫でると、再び互いの指を絡めた。
四つん這いになると、後孔を押し広げるように柔らかい舌が出口を舐め取る。解すように丁寧に舐めとると 優しく侵入した佐久間の指が中をゆっくりと押し広げていく。
大介🩷『ふっ…まぁまぁきちぃな。もっと力抜きな////可愛いよ亮平』
〝可愛い〟がストンと胸に落っこちた。同時に涙が溢れる〝さくまぁ…怖い〟佐久間の手が止まり顔を覗き込んだ優しい瞳とぶつかった〝どうした?痛い?〟と言って頰を撫でる。
亮平💚『戻れなくなったらどうしよう…やっぱりこれ以上は…』
〝翔太好きなんだろう?〟うん〝今日だけ甘えてろ明日になれば男の子だ〟本当に?今は男の子じゃない?〝ふふっ男の子だろ付いてるもん付いてっから〟グチョグチョと鳴る音に腰が振れる。十分に解れると侵入した熱茎が中で大きく固くなる。きつそうに顔を歪めた佐久間は何度か先端だけを出し入れすると馴染んでいく隘路に奥を求めて腰を打ち付けた。
大介🩷『大丈夫だよ亮平//明日になったらいつもの亮平だよ‥今は忘れな気持ちイイ事だけに集中しろ』
これを浮気と呼ばずに何と言う…佐久間に溺れて事もあろうに抱かれてる。翔太を愛する二人が彼のいない場所で交わり性に溺れる。
食事を終えた二人はどちらからともなく再び繋がりあった。シーツを握りしめ迸る汗を拭うと律動を繰り返す。頰を撫で繋がったまま唇を重ねると佐久間は中に白濁を放った。
1日だけの女の子は12時跨ぎの部屋の露天風呂に、男らしくドカッと湯船に浸かると、頰をバチンと叩いてソファーの上に横になった。
キングサイズのベットにピンク頭の男が股を広げて眠っている。再び起き上がり上からバスタオルを掛けると右手でもぎ取られ床に落ちた。枕をぶん投げ〝うえっ〟と言う声を背中に浴びるとピンク頭に背を向けて眠りについた。
コメント
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あべさくめちゃ可愛い!! 白川郷晴れてる☀️🤣🤣🤣🤣

ああん!🖤より先に🩷に抱かれちゃったーーー🫣🫣🫣www 最高なんですけど!!一方、東京では???😆😆😆 可愛い二人だもんしょうがないよ(うんうん