テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
rufus……ルフス ラテン語で“紅”
箱カラーは紅色
メンバーカラーは紫、桃、橙、黄、茶
お兄さん担当 カナタさん 紫💜
末っ子担当 桃くん 桃🩷
ツンデレ担当 トウマくん 橙🧡
王子様担当 輝羅くん 黄💛
引き立て担当 トンビ(適当な芸名)/TB
べにまるにも引き立て役として認知されている。固定ファンは妹とマネージャーの2人。
メジャーデビュー済みのVSW、1ヶ月のお休みでアイデア集めする趣味曲作りの仕事人。
全部俺が出来る人。 茶🤎
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんな新メンバーの僕のカラーは茶色。
地味だよね。そう、それが目的。
このグループでの僕の役割は“引き立て役”
今までは四人で活動していたが「あれ?センターに出るとバランス悪くね?」と言うことで5人目の引き立て役の新メンバーが入ったってわけ、そして人数合わせで引き立て役の奴には歌パートはない。勿論ファンも付いてないから(まず付くのか?)暇なんだよねー握手会。
そう考え一人携帯をいじる。
このアイドル活動は僕の本業の為にしている。
僕の本業は主にSNSで活動中のバーチャルシンガーソングライターだ。間近でアイドルを見て次の曲に生かしたいと思っている。曲をパクるとかじゃなくて活動体験ね。
今は携帯のメモアプリに今日の活動内容を打っている。ファンの特徴とか。裏の顔とか……。
紅ファン、通称“べにまる”はかなり多くメジャーデビューも近いと噂されている。
「みんな今日もお疲れー!」
握手会も無事に終わり、rufusのプロデューサーから労いの言葉を貰った。
「あと1ヶ月乗り切ったらメジャーデビューだよ!みんなふぁいとー!」
噂は本当なのだ。
「あっ、そうだ!重大発表があるんだった!」
「なになに?」
重大と聞き待ち切れんばかりに目を輝かせたのは桃色担当の桃くん、色に合わせた名前ではなく本名らしい。
「メジャーデビューの曲を楽さんに担当してもらうことになったんだ!!」
「「「ええええ!!?」」」
「誰だそれ?」
このまたしても何も知らない系男子は王子様キャラで黄色担当の輝羅くん、ガチの金持ちで世間知らずのお坊ちゃんなのだ。なんで地下ドルやってんの?って感じだが……。
「ええ!知らないのかい!?国内にとどまらず国外でもかなりファンが多いYauTubeで活動中で顔年齢不詳の登録者250万人超えの『テラバイト』通称『TB』さんですよ!!!!」
めっちゃ詳しいじゃん、Pさん僕のファン?
「それは凄いのか?」
「何言ってんの!凄いに決まってるよ!俺ずっとファンだったから超嬉しい……!!」
と発言したのはツンデレキャラで橙色担当のトウマくん。ツンデレはガチらしい。
どうやら僕のファンボらしい。
「TBくんはバーチャルシンガーソングライターで通称VSWなんだよ!Vtuberって知らない!?それだよ!!」
「いや全く分からないが?」
「その説明は動画を見せた方が早いかもね。」
そう発言したのは、お兄さんキャラで紫色担当のカナタさん。この人は裏でもお兄さん。
カナタさんはリュックから自前のiPadを取り出しやうつべで僕の……
いやTBの人気動画を再生した。
〜♪
「なんだ今の曲は……凄い。」
「ほんっっっとこの曲最強すぎ!」
「私はサビのラップが好きなんですよ」
「わかるー!」
「激しく同感」
Pさんもう限界オタクじゃん。
目の前で言われるとやっぱ照れるな……。
あ、ちなみに僕は影が薄いからみんなから存在を忘れられてます。はい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんな重大発表からはや3週間。
僕は引き立て担当で歌無しダンスのみなので握手会にファンなどいな……え?いる?
「やっほー!にいちゃん!遊びにきたよ!」
「え、なんでいんの」
「ガチで嫌そうな顔しないでよ!あ、チェキ台も払ったから♡」
「えぇ……ガチで何してんの?」
「だって、こんなの滅多にないじゃん?」
「滅多にあったら困る」
「あはは!まあ、いいじゃん!にいちゃん暇でしょ?他の4人にはスタッフが引っ付いてるのににいちゃんには誰も付いてないから時間は無限だし!」
「さっさとチェキ撮って帰れ」
「もーツンツンしないでよ!はい、チェキ引き換え!」
パシャッ
「……なんか書くか?」
「うーんとねぇ〜じゃあ《みとちゃん大好き♡》ってお願い!」
「最悪」
「ありがとう!じゃあね〜♡」
いや、ガチで最悪なんだが。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日は最後の地下ライブ
べにまる達にメジャーデビュー前に最後の挨拶をして感動の締めくりをした。
「にいちゃん可愛いね」
「うるさい」
ラストライブということでメンバー全員ではっちゃけて猫耳ジャージメイド服なのだ。
「にいちゃん語尾に“にゃ”って付けなきゃ」
「うるさいにゃ」
「あ、チェキに猫ちゃん描いてよ。」
「にゃ」
「にいちゃんありがとう。弟に自慢するね♡」
「それだけはやめろ。にゃ。」
「冗談冗談!またね、にいちゃん!」
「おう、ありがとにゃ。」
今日は最後っていうだけあっていつもよりお客さんを入れたから交流会はまだまだ時間が掛かりそうだ。ん?なんか奥の方が騒がしいな?
「えっ、待ってやばくない!!?」
「特別ゲストとか?え?なんで??」
「どういう事?何で『PLANET』の『Y4TO』くんがここに居るの!!?」
「は?」
『PLANET』の『Y4TO』?
「にいちゃん……可愛いっ!!」
「何しに来てんだー!!?」
そこからはもう大混乱で僕は弟を無理矢理控え室に連行した。
「ちょっとお前何やってるのー!?」
「だって、ツアー忙しくてにいちゃん摂取出来なくて」
「曲あげたじゃん」
「曲じゃ足りない」ぎゅう〜
「うおっ!」
「にいちゃん俺にご奉仕して」
「ご奉仕?曲か?」
「曲も良いけど。こっち。」ちゅ♡
「……っ、はぁ……こ、ここで盛るなぁ!」
「ちっ。じゃあ、語尾に“にゃん”付けて一緒にチェキ撮ってくれるならお利口にする……。」
今舌打ちしたか?僕、そんなチョロくないぞ?
「わかったにゃん」
「はあ♡最高だ……国宝だ♡」
「お前の国宝何個目だよ」
「……にいちゃんその衣装もらえないの?あと“にゃん”」
「はぁ?……にゃん。」
コンコン
「失礼します。あ、あの……Y4TOさん?」
「うん、Y4TOだよ。」
「まずは謝罪!」
一瞬にゃん付けるか迷ったのは内緒。
「あー、先ほどは突然乱入して申し訳ありませんでした。」
「僕の弟がすみません。」
「え、弟さん?え、お兄さん??」
「はい、Y4TOは僕の実の弟です。」
「そう、絲斗は俺のにいちゃんだよ。」
「え、名前トンビさんじゃ?」
「すみません嘘です。あ、他のメンバー集まったら話したいことがあります。」
「「「「ええ!?兄ぃ!!?」」」」
「はい。この度はご迷惑をお掛けしました。」
「「申し訳ありません。」」ぺこっ
「そそそんな恐れ多い!顔をあげてくださいっ!!」
「みんなちょっとびっくりしたけどすぐに場は収まったし!全然問題ないですよっ!!」
「そうそう!」「べにまるは良い子」
「そうですか安心しました。」
「普通に炎上するな、これ。」
「今頃気づいたか……ツアー終了直後に何やらかしてるんだ。」
「ねえちゃんに煽られて、つい。」
「アイツあのチェキ見せたのかよ!」
「え、待って?お姉さんってよく握手会に来てた人?」
「そうです。」
「待って待って……え、て事はY4TOさんのお姉さんって事はもしかして『Galaxy Stars』の『M1TO』さん!?」
「そうです。」
「ええ、待ってとん……絲斗くんは長男なの?」
「一応、そうですね。」
「えええええ」
「え、あの2人のお兄さん……ってコト!?」
「見えない」
「おいこら!」
「いや、よく言われるんで大丈夫ですw」
「だって見るからに平凡じゃん!」
「おい、お前失礼だぞ!」
「だって、だって!羨ましいんだもん!引き立て役の癖に!!」
「ガチファンの嫉妬怖いって!桃落ち着け!」
「にいちゃんが平凡なら俺なんて凡人だよ」
「えっ!?」
「にいちゃんが居るから今の俺があるんだ。俺の憧れの人だから悪く言わないで欲しいな。」
「家族補正ですか?」
「……優しく言いすぎたかな?」
「いや、家族補正だろ。」
「にいちゃんは自己肯定感が無さすぎだよ。俺、にいちゃんより凄い人見たことないからね?にいちゃん自分で話さなそうだから俺から言うね?……にいちゃんはやうつべで登録者250万人のバーチャルシンガーソングライター『テラバイト』なんだ。SNSやっててさすがにこの名前知らないわけないよね?」
「「「「「!?」」」」」
「それに加えて『PLANET』とか『Galaxy Stars』とか他の有名アーティストのヒットソングも作曲したりね。VSWだから勿論オリ曲もある、こんなに人を惹きつけるにいちゃんが平凡な訳ないよね?」ニコ^ ^
「ごめんなさいいいい!!」
「テラバイト??え、俺らTBさんと1ヶ月過ごしてたってこと??」
「え?何で??え????」
「待って?意味わからない?」
「何がどうしてこうなった?」
「いや、アイドル活動を間近で見たかったっていうか……曲のアイデア探しのために名前偽って参加してたw僕影薄いしちょうど良いかなーって感じで。まさか君達が『rufus』だとは思わなかったけどね。いや、1ヶ月楽しかったよ。」
「にいちゃん。伊達さん着いたって。」
「ええ!伊達に連絡したの!?僕黙ってバイトしたのに……。」
「え、ごめん。」
「マジか……あ、メジャーデビューおめでとう『rufus』」「おめでとー。」
「な、なんだったんだ一体……夢?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー