お父さんは穏やかな表情のまま、私から隣に座る大和さんへと視線を移した。
「大和くん、ありがとう。雫のことを待っていてくれたんだろう?」
「……いくらでも待つと、約束したので」
「約束?」
二人とも、いつの間に約束なんてしていたんだろう。首を傾げると、お父さんが目尻の皺を深くしながら微笑んだ。
「……二人とも、仲良く暮らすんだよ」
「え、い、いいの……?」
「二人がいいならいい。相手は大和くんだし、問題はない」
お父さんの言葉に、思わず大和さんと視線を合わせる。お、お許しが出た……!!大和さんは安心したように眉を下げ、息を吐く。
すると、黙ってキッチンからこちらの様子を見守っていたお母さんが、みかんを乗せた木製の器を持ってこちらにパタパタと駆けてきた。
「よかったわねぇ、二人共」
「お母さん、走るな危ないから」
「まさか、あんなに不健康で社畜化していたしーちゃんが、こ******************
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