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洋平は、初めて、ここちゃんをお風呂に入れた。
緊張しながら、ベビーバスで……
頭の後ろから耳に水が入らないように
押さえながら、支えると自然とカラダがお湯の中で
浮いてくれる。
「気持ちいいね〜」
気持ち良さそうに、あくびをして、居眠りをしている
ここちゃん。
「プッ」
「あ!ここちゃん、可愛い〜プッが出ましたね〜」
と、洋平。
「ん?」
「ん? 何? どうしたの?」
「美優〜!」
「ん?」
「美優のオナラ、聞いたことないんだけど……」
「え? あ〜私、しないもん」
「え? んなわけないでしょう」
「ん?」
「ん?」
「ふふ」
「聞きたい!」
「ヤダ〜聞きたい! って何よ! 変態〜」
「え? 俺が初めてした時、めちゃくちゃ驚いた顔して、何? って、そのあと、すっごく笑ってくれたじゃん」
「あ〜そうだったね。だって最初、何か分からなかったから……面白かったもの」
「俺も美優のオナラ聞きたいよ〜」
「私は、しないの」
「なんで?」
「なんでって、恥ずかしいじゃない」
「イヤ、我慢しなくていいよ、はい、どうぞ!」
「はい、どうぞって言われて、急に出ないわよ。
ハハハ」
「じゃあ、出る時、言ってね」
「や〜よ、私はしないの」
「えー!」
「だって、ウチは、お母さんもお婆ちゃんも皆んな人前ではしないわよ。お父さんは、してたけど……」
「えー? そうなの?」
「うん、オナラもゲップも……」
「えー! ウチのおふくろは、してたよ」
「う〜ん、お父さんと男の子2人だったからじゃない? オープンな家庭だったのね」
「じゃあ、ウチもオープンで!」
「イヤよ。ここちゃんも、そのうちしなくなるわよ」
「えー! イイじゃん、イイじゃん。」
「イヤよ」
「変なの……」
「イイもん、変でも……」
──オナラが聞けたら、全て心を開いてくれてるような気がするのになぁ〜
──オナラなんかして、幻滅されたくないのよ。
気が緩みすぎ〜ってね
2人の想いは、お互いを思う気持ちなんだけど……
「あ、ここちゃん、また出たね〜♡イイよ〜ずっとしててイイからね〜」
「変なこと、教えないでね」
「ママ怖いね〜」
「もう洋平!」