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時は流れ、世紀も把握出来ずにいる。
地球は荒廃し、自然も生命も全てが崩れ去ったこの世界。
娯楽のあったはずの場所には、ただただ跡地が広がるのみ。
退屈は世界を過ごすのは、なんとも苦痛なことだろう。
それも、何千年、何億年ともなる。
そんな長い年月を、たった一人で過ごす
ひとりの少女が居た。
ひとりの少女は、なんとか生き延びようと食料を探し始める。
最初の頃は溢れかえっていたのだが、
世界の荒廃と同様に進み、朽ち果てた末、とても口にすることは出来なかった。
少女は命からがら川の前にたどり着いた。
少女は生きるために、必死に川の水を飲み始めた。
飲み始めると、喉がとても熱くなる感覚に襲われて、少しの時間
動けずにいた。
やっと動けたかと思うと、不思議なことに
空腹も喉の乾きもおさまっていたのだ。
少女はひどく驚いた。
それから少女は、ひとりの世界を旅していた。
どうやら、人生に疲れていたらしい。
余生を過ごして、さっさと死のう。
……そんな風に考えていても、死ぬ事が出来ない。
自分が老いも死にもしないということに気づいたのは、以外と時間が経ってからだった。
それまではなんの違和感もなく生活をしていたが、その事実に目を向けて、
それからの生活は、とても気が重く、苦労が絶えなかった。
不老不死なのか、はたまた現代の研究では追いついていない
また新たな生命の一種なのか
この世界にそれがわかる人など、誰一人としていない。
存在する生命は、この少女一人。
……の、はずだった。
少なくとも、この数億年間は____。