学年一の優等生様には
才能がないらしい。
# prsk夢小説注意
# 魔法学園パロ
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「あ!雫ちゃんと白月さん!おかえりっ!」
生徒会室へと戻ると、
一番に花里さんの声が聞こえた。
「花里さん、ただいま。」
「みのりちゃん、ただいま!」
「…あ、今日は僕が担当か。
遅くなってごめんね。」
ホログラムで表示された文字は、今日の
授業担当が僕であることを表していた。
「ううん!大丈夫だよっ!」
「…えーっと、今日は僕と
花里さん日野森さんと、あとは…」
ファイルを取りだし、
名簿を確認する。
「東雲くん、神代くんか。」
(…今日は確か数学だったはず。
数学の教科書どこやったっけな…)
まだ部屋に来ていない2人を待つ間に、
僕は数学の授業をするための準備をした。
「遅れましたー」
一通り準備が終わりかけたとき、
視界の端にオレンジ髪が見えた。
「彰人/東雲くん、久しぶり/!」
「花里と日野森さん、久しぶりです。」
「…珍しいね、彰人が遅刻するなんて。」
「お前のせいだよ」
「え?僕今日は
なにもやってないんだけどな…」
「”今日は”?」
「あやば」
僕はそーっと窓の方に近づき、
扉の方にいる彰人から距離を取る。
「おい待て」
「『フリーズ・アイス』」
「ぅおっと!!」
動けなくなる魔法が僕に向けられて、
僕は反射的に避けた。
そして、その魔法は窓にあたり、
窓は一瞬にして氷の中に。
「…ちっ」
ほんと反射神経良くて助かったー…
てか今舌打ちしたよね??
「…あ〜…逃げていい感じ?」
少し馬鹿にしたような声で、
僕は遠回しに挑発した。
「そう思ってんのか?」
「うん」
「………………..」
…あ、これやばいやつだ。
「あ、あはは…」
「…急用思い出しちゃったー…」
窓から飛び降りる準備をし、
僕はせめてもの時間稼ぎをする。
「今日は特に無いはずだよな?」
「…あははー…」
「…隙あり…!」
「あっおい待て!!!」
杖の標準を僕に構え、
準備をしていた彰人は僕に不意を突かれ、
僕は4階の窓から飛び降りた。
「…よっと」
僕はしりとりをしている訳ではなく、
これは4階の窓から
飛び降りた時に不意に出る声だ。
「…」
上を見上げると、
太陽に照らされて輝いている、
制服の金色の花が見えた。
レモンとベコニア、ガーベラだから、
多分彰人の制服かなんかだろう。
「─────!!!」
「─────────!?───!」
何やら言い合いをしてるみたいだけど…
…ペールオレンジ色の髪の毛。
生徒会でペールオレンジって言ったら、
花里さんだから、多分花里さん。
…まぁ、今の僕にはそんなの
関係ないね!逃げよ!
「『ウィンド・マジック』!」
僕は風を発生させ、生徒会室から離れた。
今日の授業担当が僕なことを忘れて。
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