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神への反逆者第二章マリオネットは自由を求めて
第参話 焔に舞う人形
辺りが暗く静かな夜。そんな時にコトは廊下に油をかける。
「..あは..あははは..」
「終わりだよ。お前たち全員ッ!」
レンの部屋の前で止まる。
(は?なんで..情が沸いたか?..なんでだよ..)
「..ちッ!」
少し焦ったコトは、無茶苦茶に油を撒き、去っていった。
━━袖に油が付いてることも知らずに。
「じゃーな..クソお子ちゃま軍団」
手から火を出し、建物に向けて放つ。
ブワァァアッッ!
建物に火がついた途端に、腕を広げ踊り出す。
「ははッ!」
ボファアアアッ!
ボワァアッ!
笑いながら舞い踊り、建物に火を当てていく。
その姿はまるで操られているマリオネットのようだった。
少しの涙と共に。
「んっだよ!これッ!」
「お前ら出ろ!」
中で寝ていたレン達が騒ぎ始めている。
「ッ..!?」
レンがコトに気付き、玄関まで走って行く。
(あーあバレた。)
ヴォワァアア!
その瞬間。袖に火がついた。
「あ゛..」
「大丈夫か!?..え….?」
レンが駆けつけてきた時には遅かった。
コトの上半身の服が焼け焦げて、胸にある謎の宝石と人形の様な体にレンは絶句した。
「なんだよ..それ」
「あはははッ!お前ってホントバカだよね?」
「何言って..可笑しいぞ..?」
「まだ気付かないんだ。僕が裏切り者だよ?」
「え..?」
「嘘だよな?!きっと騙されてるんだろ?」
「黙れよ…」
「ほらあっち行くぞ!」
「黙れッ!!!!!」
「ぇ..?」
レンの手を振り払う。
「僕はもうお前らの仲間じゃない。」