キャラ紹介
リリアンヌ=ルシフェン=ドートゥリシュ
ルシフェニアにおいて、傀儡君主の座にある第一王女。 アレンの双子の姉であり、年齢は14歳。
とても絢爛豪華で可愛く可憐な王女なのだが、「大罪の器」である4枚鏡(傲慢)を手にしたことによって悪逆非道になり重い圧政で民衆を苦しめた事から後に「悪ノ娘」と言われ嫌われた。訳合って幼い頃の記憶は消えている。
アレン=アヴァドニア
ルシフェニア王国の王女専属召使。リリアンヌの双子の弟。年齢は14歳
幼い頃に文治戦争に巻き込まれ死んだ事になっているが後に召使として王宮に帰ってくる。リリアンヌを守る為日々過ごしている。
【※悪ノ娘を簡単にまとめたもの
リリアンヌ・アレン以外のキャラは出てこない
本作と多少違う所がある⠀】
プロローグ
今日もまた、誰かが処刑される。
今日で何人目だろう?
この一週間で何人目死んだ?
分からない。
尊い命がたった一人の女の娘…
王女の言葉一つで無くなる。
僕は罪人に助けを求められる時もある。
だけど、一度も助けたことは無い。
それは僕も処刑になってしまうから。
では無い。
これは僕自身が決めたこと。
例えどんな条件を出されようとも。
僕は彼女を絶対に裏切らない。
君を護る。その為ならば僕は悪にだってなってやる。
1話
(召使視点でお楽しみ下さい)
「あら、おやつの時間だわ」
声が建物全体に響く。
「こちらが本日のおやつ、ブリオッシュでございます。」
1人の召使が彼女に云う。
彼の名はアレン。此処に仕える王女専属の召使。
そして、その王女の名はリリアンヌ。1つの国を治める14歳の王女。
「このブリオッシュをつくったのは…」
僕はビクリとしながら云う。
「僕…ですけど、お口に合わなかったでしょうか?」
「もしかして、好みの味付けでは…」
王女はニコッとして云う。
「やはりアレンであったか!妾はお主のつくったブリオッシュがこの世で1番好きじゃからのう!」
「自分の好きな味を…つくった者が分からなくてどうする?」
「は…はぁ」
兎に角怒ってなくて良かった。と云うか僕の作った味が”好み”だということが良かった…
此処で生き残るには頑張る事が有る。
さっきの僕の様に、彼女が自分の”何かを好きになる”と言う事。
多分これは結構大きい。
もし、彼女の癪に障るような行動言動を1つでもしたらその者の胴と首は別れているだろう。
僕達は平和な日々を送っていた…
筈だった
今考えると僕達は民衆は餓えに苦しんでいるというのに、何一つしてあげることは出来なかった。
食べ物一つも与えることの出来なかった。
皆処刑される事を恐れて
第2話
カイル・マーロン
彼は幼い頃からリリアンヌと仲が良い。彼は今やリリアンヌの婚約者となっている。そして婚約が後少しと云う所まで迫ってきた。
皆式に向け仕事の量が何時もより倍になっている。
だから、リリアンヌも多分…機嫌が良い。
カイルとの結婚まで残り7日
カイルから手紙が届いた。勿論リリアンヌ宛だ。
手紙の中身は…
読んだ瞬間僕の中の何かが悲鳴を上げた。僕だけじゃない、きっと皆同じだ。
何故…何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故!
何故だ、どうして?
「早く手紙を渡しなさい!」
リリアンヌが期待の声で話す。
僕は頭が真っ白になりながら、手紙を渡す。
手紙を読み終えたリリアンヌが叫ぶ。
何故?!どうして?!どうしてなの?なんで…何で!
すると突然僕の方をグンと見て
アレン!何故なの?!
僕に分かる訳が無い。そう云いたかった。
手紙の中身
・好きな人が出来たので婚約はなかったことにして欲しい
・緑の髪をした女に恋をした
~~
すると、怒りを抑えながら彼女はこう云った。
誰も予想していなかった言葉。
誰もこの命に逆らえる者はいない。
翌日緑の国への侵略が始まった。
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