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店の奥元調理台の上で凛は寝転がりながら恐怖と戦っていた。「私は明日食べられる…やだ怖い家に帰りたい…」そんなことを頭の中でぐるぐると考えながら眠りについた。
次の日ついに凛は化物に食べられる日がやってきた。化物は怯えながら丸まって寝てる凛を抱き、大きな皿がある部屋まで連れてきた。その間凛は暴れたり抵抗したりしなかった。もう死を受け入れようとしていた。
化物は小さな声で「言い残すことはないか」と言った。凛は光のない真っ暗な目で化物を見ると小さく一言「この分からずや」それだけ言った。
化物は凛が喋りをわったのを悟ると肉や皮を割くためのナイフを手にした。化物は凛の右腕にナイフの先をつけた。そしてナイフを引いた。
ザクザクザク…ナイフが皮膚を破り肉を切る音が響く…凛の絶叫が聞こえるやがて時間をかけゆっくりと凛の腕を切り終わると、足:胴体:目玉と順番に綺麗にくり抜いてゆく。凛はもうあまりの痛さに口をぱくぱく開いたり閉じたりしたりしていて声を出せる状態ではなくなっていた。
やがて完全に白目になっている凛を見ると、「完全に死んだか」そうぼやき、凛の死体を吊り下げに行こうとした。すると化物はある視線を感じた。化物が視線の方を見ると、それはまるで【あの日の凛】のような死んだ目をしてる少年が立っていた。
少年は凛の死体を運んでいる化物に向かって一言【僕も食べてよ】
その言葉を聞き化物は笑った。【次の獲物がきた】と…