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最終回14
雲ひとつない秋晴れ。シクフォニのアジトの前には、高級車と、それに見合わないほどはしゃぐ男たちの姿があった。
「すちくん! ほら、この帽子似合うよ! 被ってみて!」
こさめが水色のキャップを差し出せば、みことが「こっちのフリルのついたブラウスも捨てがたいね」と、すちを熱心にコーディネートしている。
今日のすちは、お気に入りの黒い萌え袖パーカーの上に、みんなに選んでもらった新しい服を重ねていた。
「……あの。……らんらん、暇ちゃん。……おれ、本当にお外、行っていいの?」
「当たり前だろ。……今日はお前の『はじめて』を全部叶える日だ」
なつがすちの頭を乱暴に、でも愛おしそうに撫でる。
LANは、すちの小さな手をしっかりと握りしめた。
「行こう、すち。……世界はお前が思っているよりずっと、カラフルで優しいぞ」
街に出ると、すちの瞳は驚きで輝いた。
ショーウィンドウのケーキ、公園で笑う子供たち、そして空の青。
かつて地下室で自分の血を使って描いていた「赤」とは違う、本物の色が溢れている。
「……あ。……きれい。……らんらん、見て。……お花、咲いてる」
「あぁ、綺麗だな。……でも、お前が笑ってる方がずっと綺麗だ」
らんの言葉に、いるまが「ボス、さらっと恥ずかしいこと言うなよ」と苦笑いしながら、すちに大きな綿菓子を手渡した。
「ほら、すち。……これ、食ってみろ。……雲の味がするぞ」
一口食べると、甘さが口いっぱいに広がる。
すちは、萌え袖の先で口元を拭いながら、五人の顔を順番に見つめた。
自分を救ってくれた、不器用で、凶暴で、誰よりも優しい兄貴たち。
「……おれ。……生きてて、よかった。……みんなに、会えて……本当によかった」
その言葉を聞いた瞬間、五人は足を止めた。
すちの瞳からこぼれたのは、もう絶望の涙ではない。幸せで胸がいっぱいになった、光の粒だった。
「……何言ってんだ。……お前がいてくれないと、俺たちのパレットは完成しねぇんだよ」
なつがすちをひょいとおんぶする。
「そうだよ! これからもずっと、一緒にいろんな色を見に行こうね!」
こさめが隣で飛び跳ね、みんなが笑顔で頷く。
夕暮れ時、茜色に染まる帰り道。
すちは、なつの背中で萌え袖の手をギュッと回し、確信していた。
もう、腕を傷つける必要はない。
自分の居場所は、この温かい背中の上、そして五人の真ん中にあるのだと。
「……みんな。……だいすき。……ずっと、ずっと、一緒だよ」
六人の影が、長く、一つに重なって伸びていく。
「死の芸術家」だった少年は今、五人の救世主(ヒーロー)と共に、世界で一番幸せな「六人目のメンバー」として、新しい明日へと歩み出した。
(完)
ここまで作品応援してくれてほんとありがとうございました!
あ、ちなみに番外編あります!!
番外編もここでだそうとおもうので、おつきあい、よろしくお願いします!
それでは、番外編まで♥️200💬1!
こあたん
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#skfn
あやね🎼
731
莉音
134
#LAN いるま 暇72 すち みこと こさめ
ことみ
75,104
コメント
10件
はい、神ですありがとうございます
主さん投稿早ない? ゆらねちゃんって呼んでいい?