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叶わない恋START
通報❌ご本人様関係🈚️
夜の稽古場。
練習を終えたあと、まだ残ってダンスを確認していた佐久間に、俺はそっと声をかけた。
💚「佐久間、もう遅いよ。帰らないと」
振り返った佐久間の額にはうっすらと汗が光っていて、俺は思わず胸が詰まる。
この笑顔にどれだけ救われてきたのか。
けれど、その笑顔が自分にだけ向けられることはないと知っている。
🩷「大丈夫！ちょっと確認したかっただけだから」
無邪気に笑う佐久間。
その笑顔を、俺は心の中で「好きだ」と何度も繰り返す。
言葉にはできない。言ってしまったら、壊れてしまうと思ったから。
みんなの前で、いつも賑やかで明るい彼。
自分だけのものにしたいなんて、そんなのはわがままだ。
隣にいるだけで充分だと、俺はずっと自分に言い聞かせてきた。
🩷「阿部ちゃんって、いつも俺のこと見てるよね」
ふいに佐久間がそう言って笑う。
心臓が一瞬止まりそうになる。
けれど俺は、落ち着いた声で返した。
💚「……気のせいだよ」
言いたかったのは、違う。
「好きだ」と、ただそれだけだった。
でも、叶わない恋は胸の奥にしまい込んだまま。
阿部は微笑みを浮かべ、佐久間と並んで歩き出した。
肩が触れそうな距離にいるのに、永遠に届かない想いを抱えたまま――。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
はぁぁいどうですか？！
結構頑張りました.ᐟ.ᐟ
NEXT……♡10
