黄赤 通報×
微青黄 桃赤
好きだから、話せなかった。
話すタイミングを逃して、誤魔化して。
君は友達。なんだから。
友達としての好き。で終わりにしないとなのに
君を見る度に、触れる度に、満たされる度に
好きが溢れて、つい口に出しかけてしまう。
駄目だよ、この気持ちはずっと____
青)僕…っ、るぅとくんのこと好き、なんだ、//
赤)は、ぇ、?
親友の君にそう告げられた。
頭を強く殴られたような衝撃。
2人は俺から見ても凄く仲が良かった。
俺と接する時と違う空気感に何度嫉妬したことか
赤)そっか、…応援、するね、にこっ
なんて嘘をついた。
応援なんてしたくない。
結ばれないで、あの気持ちが気づかれませんように
親友の恋を応援出来ない俺は最低だろうか
桃)りいぬ、好きです…!付き合ってください
赤)ぇ、
その数日後、友達だったさとみくんに告白された。
君は俺が男でも、周りの目も気にせずに俺に気持ちを伝えてきた。
もちろん俺はその気持ちを気持ち悪いだなんて全く思っていない。
でももし俺がそう思っていても、怖がらずに君は気持ちを伝えたのだろう。
凄く、羨ましい、その行動が。
もちろん君とは付き合えない、けど俺はそんな勇気がなくて、一旦保留にした。
もし、あの2人が結ばれたら、
黄)りいぬ聞いたよ~?さとみくんに告られたんだっけ?
赤)んなっ、それどこで、!
黄)噂になってたよ~、でどうするの?!
赤)どうするって…
赤)るぅとくんは、その男同士で付き合うとか、好きとか…気持ち悪いって思わないの、?
これで気持ち悪いだったら、もう話さなくていい
もうこの気持ちは諦めよう。
黄)好きに性別は関係ないんじゃない?
赤)…!そう、だよね、!
一気に気持ちが高揚してつい伝えかけそうになって口を閉じた。
準備しなくちゃ、ぁ、でも、
それじゃあさとみくんが、
黄)りいぬ、?
赤)ぁ、ごめんなに、?
黄)…ううん、なんか泣きそうな顔してるから
赤)…っ、なにそれぇ、笑
黄)そんなりいぬを元気づけてあげよ~う!
黄)いちごミルク、好きでしょ?
赤)うんっ、!好き…
赤)ありがとうるぅとくん、!
いつも君に助けられて、その度にもっと好きになる。
他の人にもこうしてたら嫌だな。凄く。
赤)さとみくん、ごめん、なさい…
赤)他に好きな人がいて、でも気持ちは凄く嬉しかった、!
桃)…やっぱそうだよなぁ、笑
桃)こちらこそ気持ちを受け取ってくれてありがとな
桃)…るぅとに気持ち伝えた?
赤)は、?!
桃)ずっと好きなんだろうなとは思ってたけど、違うの?
赤)ぁ、ぅ、ちがく、ないけどっ、
桃)分かりやす、笑
桃)頑張れよ、応援してるから
さとみくんの手のひらは凄く暖かくて優しかった。
るぅとくんを探して、数十分。
教室にも玄関にもいなかった。
ふと屋上が目に入って、気づけば走っていた。
なにか、嫌な予感がしたから。
青)好きですっ、!僕と付き合ってください!
扉を開けかけた時、外からそう聞こえた。
ドアノブを捻る手をしまった。
気持ちを伝えられてしまった。
嫌だ、駄目、付き合わないで
なんて最低な考えが俺の中に渦巻く。
呼吸が荒くなってこれ以上答えを待っているのが苦しくなった。
もし答えを聞いてしまったら俺は駄目かもしれない。
静かにその場を去った
教室で姿が見えなくなったりいぬを約束なんてしてないのに待っていた。
いつも帰ってるし、帰り道一緒なら待っていてもいいじゃないか。
りいぬの鞄が置いてあるりいぬの机をそっと撫でた。
指でハートを書いて臆病な僕は神に縋るようにおまじないに頼った。
ずっと好きだけど、このいまの関係でもいいのかもしれない。
りいぬは僕のこと友達としか思っていないだろうし、逆に恋人になって変に意識しちゃって気まずくなったら嫌だしね。
だからこれでいいの。
青)るぅとくん、!
黄)ころちゃん、やっほ
青)いま時間ある、?
教室にやってきた人は僕が待っていた人とは違った。
そしてそのまま屋上まで向かった。
僕は臆病だから、勇気を出してくれた君の思いを踏み滲むようなことができなかった。
けど自分の思いを無くしたくなかった。
黄)少し、考えさせて欲しい。
とりあえず今日は寝てしまおう。
寝て明日になったらなにかが変わっているかもしれないことを願って。
鞄を持って帰ろうと教室に戻ると、君がいた。
僕の席を見つめて立っていた。
君は僕の机に指を当てて、逃げるように立ち去ろうとした。が、僕は扉のところに立ってそれを見ていた。
君と目が合ってしまって、君はいまにも泣きそうな苦しい顔だった。
そしてそのまま走り去って行った
黄)りいぬ、″!
追いかけて捕まえてどうするんだ。
なんて思いながらも君を追いかけた。
僕はまだ気持ちを伝える準備なんか出来ていないのに。
小さい頃、本屋で見つけた胡散臭いおまじないの本。
それを2人で見ていた。
友達がたくさんできるおまじない。
テストでいい点数が取れるおまじない。
好きな人と結ばれるおまじない。
それを俺たちはしばらく見つめた。
君は、俺は、それを知っている。
そしていまそれを見られた、つまり気持ちがバレた。
こんな形で気づかれたくなかったのに
黄)待ってっ、りいぬ、!
赤)っ、!
無我夢中で走っていたが、ついに捕まってしまった。
どうする、話さなきゃなのか、でもまだ見られてたっていう確証は…
黄)ふぅ、はぁ…っ、
るぅとくんが何かを話そうとしていた時、向こうから部活中の生徒がこちらに向かってきたのに気づいた。
るぅとくんはすぐに口を閉じて、また開いた。
黄)とりあえず、中庭行こう…
るぅとくんは俺の右手を掴んだまま、中庭へと向かった。
2人でベンチに座った。
しばらく沈黙が流れた。
でも先にその沈黙を破ったのは君だった。
黄)さっき、ころちゃんに告白されちゃったんだ。
赤)そう、なんだ…
黄)…でも僕ね、
黄)りいぬが、好きなんだ。
その告白の話聞きたくないと目を逸らしてしまっていたが、耳を疑いたくなるような言葉が聞こえて君の目をみてしまった。
そしてようやく2人の目にお互いが映った。
黄)好きです。ずっと好きだった。良かったら僕と付き合って欲しい。
赤)ぅ、っ″、ひくっ、泣
黄)りいぬ、?!へ、?
赤)俺も、っすき、るぅとくんのこと好き、!
赤)俺もずっと、好きだったんだよ、笑
黄)なんだ、よかったぁ、泣
2人でいつもの帰り道を歩いた。
でもいつもと違く思えた。
2人で手を繋いで歩いて、少し頬を赤らめて。
あぁ、話せてよかった。
気持ちを伝えられて、よかった
コメント
6件
純粋な恋愛見たの久々だったけど最幸すぎました!!!!!! 最近桃赤メインばっかり見てたので黄赤保養神すぎました🫶🏻️︎💛❤️ 青さんと桃さんは残念でしたけど桃さんは振られることも誰が好きかも理解してて本当に赤さんのこと好きなんだろうなって伝わってきました!! ぶくしつです!!!
黄赤の両片想い最高すぎました🥹💕お互いの色んな考えが巡ってカップルに辿り着くまで時間がかかってしまったり、他の人から想われたり、どうなっちゃうのかドキドキしたけどちゃんと最後は2人が思いを話せて付き合えてよかったです!律さんの黄赤久々に見れて嬉しすぎました😭💛❤️投稿ありがとーございましたー!
はあまってなんですかこれほんとにすきですはあ😿😿☺️☺️☺️☺️ 黄くんイケメンだし叶わなかった青くんと桃かわいそうだけどしょうがないのかなみたいなとこもあって複雑すぎます😞