メイン桃赤 通報×
平和です
桃)ね~ぇ、これいつしたの
赤)知らない、覚えてない
左腕びっしりに刻まれた赤黒い切り傷
それがさとみくんに見つかり、絶賛説教中
切っちゃだめって自分でも分かってる。
けど辞めれと言われて簡単に辞めれたら苦労していない。
早く終わんないかなと目を逸らせば、それも気づかれまた怒られた。
黄)怒っちゃだめです
桃)いやでも、!
頼みのるぅとに相談すると、俺がしていることを否定された。
そんなこと言われたってどうすればいいんだよ。
こいつはりいぬに甘すぎる、相談する相手間違えたかもしれない。
黄)なにか他のことを意識させるとか、いまの空間にそれしかないから仕方なくやっちゃうんですよ
桃)いや、仕方なくとかそういうんじゃなくて、
黄)とにかく!いちごミルクあるよ~とかゲームする?とか色々してみてください
黄)僕来週には帰れそうなので、!!
なんて言い残して電話を切られた。
赤)…はっ、ぁ″、
どうしよう、またやっちゃった。
気づいたときにはもう遅くて、治りかけの腕がまた傷だらけになった。
また怒られてしまう。
慣れない手つきで包帯を巻き付けていたら、さとみくんがタイミングよく扉をノックしてきた。
桃)んなぁ、りいぬゲームでも…
そう言って部屋を入って一瞬で血の匂いを感じたのか顔を歪ました。
桃)お前また切って、!
ずかずかと部屋に入ってきて俺の左腕を掴み上げた。
赤)…ほっといて、
そんなに怒るなら構わなければいいじゃないか。
なんていま思ってしまった。
するとさとみくんははっと我に返って、俺の左腕をゆっくりと離し少し申し訳なさそうに視線を逸らして口を開いた。
桃)違う、ごめん。え~っと、そうじゃなくて…
桃)りいぬは仕方なくやっちゃうんだよな、これ
赤)は、?
辛かったときどうしようも無くなったときにやってたことがいまでも癖でやってしまう。
だから仕方ない、なのか?
赤)まぁ、そうなの、かな、
これだけ怒られても切ってしまうのだから無意識に近いのかもしれない。
桃)無意識なら、俺が何を言ったって、無駄だよな…
顔を伏せたさとみくんの雰囲気が変わった気がした。
いつもの感じじゃなくて、何故か怯えてしまって少し後退りした。
桃)その右手、無くしちゃえばいいのかな?
赤)ぇ、っ、?
急になに、?と言う前に俺の右手首を思いっきり掴まれて、痛くて顔を歪ませた。
桃)勝手に動いちゃう手は無くしちゃえばいいよね?ちょうど新しいナイフ買っておいたんだ、それと切ったあとちゃんと手当してあげるから、包帯と消毒液と、その手を保管しておくケースもね、笑
赤)や、やだっ、やめ、っ
桃)これ以上りいぬの身体傷つけたくないからさ
桃)大丈夫、ちょっと痛いだけだよ
桃)な~んちゃって、びびった、?笑
赤)は、ぇ、?
桃)いつも怒りすぎてごめんな、切ることは絶対に悪いってわけじゃないもんな
桃)でもあんまり深く切りすぎるなよ?消毒するとき痛くてお前泣き叫ぶから見てると辛くなるから、
赤)さ、さっきの、全部嘘、だよね、?
桃)ふっ、どうだろうな、?
新しく買ったナイフは料理用の、包帯はりいぬがいつも使ってるやつの補充のため、消毒液も同じく、そして保管ケースは、作り置きのために買ったやつ
桃)まじで手首切り落としたら、るぅとに殺されるわ
赤)さとみくんマジの目してたからびびった
桃)泣いた?
赤)は?るぅとくんにチクるから
コメント
4件
平和って書いてたけど一瞬本気かと思ってびっくりした…桃くんならやりかねないと思っちゃったけどよかったぁ赤くんの良き理解者すぎる黄くんほんとに大好き 赤くんのこと大事に思ってるから怒っちゃう桃くんも優しいお兄さんって感じあってよかった!ほのぼのとしか桃赤らしい会話が可愛かった!律ほんとに天才!