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“ 演じないと愛してもらえない
少女が出会ったのは_ ”
# 推しの子夢小説注意
# prsk夢小説注意
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窓から入ってくる風が、
いつもより寒く、冷たく感じた。
希星 / 生きることが出来る…って…
希星 / そんなこと…出来るはずが…
いやでも、どこか不思議な彼女なら?
カラスに異様に好かれていて、
いつも何処からか
すっと現れる。
気配なんて1ミリも無い。
この人、なら_?
? / 誰にするの?
希星 / ………………………
1人だけ。
その条件なら、私はあの人を選ぶ。
希星 / …私は
彼女は答えを聞くと、
カラスの鳴き声と共にクスっと笑った。
まるで、私の答えが最初から
分かっていたように。
希星 / …ふわあぁ……
希星 / …ねっむ……
慣れない人と喋ったせいか、
私はいつも以上に疲れが
溜まっていた。
まだ消灯時間じゃないのに、
私は半分寝かけていた。
希星 / もう寝よ……
その言葉を最後に、
私の意識は夢の中に落ちていった。
有馬 / 希星。
希星 / …ん、?…かなちゃん…?
有馬 / そうやっていい子ぶるの、
いつまで続けるつもりなの?
希星 / …え?
有馬 / もう無理よ。
かなちゃんがどこかに行く。
私に背を向け、ゆっくりと歩いていく。
ルビー / 希星ちゃん。
後ろから声がした。
希星 / あ、ルビーちゃん…?
ルビーちゃんが居た。
希星 / ねぇ、かなちゃんどうしたのかな?
希星 / かなちゃん、変な事言うし…
希星 / ルビーちゃん、何か知って_
ルビー / 嫌い。
突然言われたその言葉に、私は驚いた。
希星 / え…
顔は下を向き、心なしか声も
震えている気がする。
ルビー / 希星ちゃんが嘘ばっかり
吐く人だなんて思わなかった。
淡々と言葉を口にするルビーちゃんに、
私も何か言おうとした。
希星 / ル、ルビーちゃ…
ルビー / 嘘吐き、!!
ルビー / いつからこんな嘘吐きに
なっちゃったの…?
希星 / っ!!
希星 / 違う、!私は…!!
ルビー / 今更弁明なんて要らない。
ルビー / さようなら。
希星 / 待って!ルビーちゃんっ!!
希星 / 私は、嘘吐きなんかじゃ_
嘘吐きなんかじゃない、と言い切る前に
私は私自身の言葉を飲み込んだ。
嘘吐きなんかじゃない?
そんなの私の理想だ。
現実の私は、嘘吐きだ。
私は嘘を塗り固めて、
それを何重にもして形成されてる。
希星 / …あ、れ?
希星 / 私、いつから_
嘘を吐いて生きてきたんだろう?
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