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夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
岩本 Side
深澤は、対応能力が高い。
いや――
そう言ってしまうのは、簡単すぎる。
きっとそれは、
今まで生きるために、そうせざるを得なかっただけだ。
俺達は
闇市場の動向も監視している。
「珍しい体質のsubが出るらしい」
その情報を掴み、オークションに 潜入した。
そこで深澤を見つけたーー
💛(……どれだけ、苦しい生活をしてきたんだ)
深澤はSub。
そして俺は、Dom。
この屋敷に住んでいる7人もだ。
その事実は、どう足掻いても変わらない。
💛(俺がその気になれば……)
いつだって、
深澤を傷つける側に回る可能性は、消えない。
理性を失えば、
簡単に、取り返しのつかないことができてしまう。
それなのに。
深澤は、
逃げることもせず――
安心しきった顔で、俺を見る。
胸の奥が、締めつけられた。
💛(……守らなきゃ)
欲望よりも、
衝動よりも、
何よりも強く、そう思った。
この安心を、
裏切らないために。
──────────────
ある日、深澤は部屋に呼び出された。
扉を開けると、
そこには全員が揃っていた。
💜(……全員?)
空気が、少しだけ張りつめている。
岩本が一歩前に出た。
💛「先に、言っておかないといけないことがある」
💜「……う、うん」
💛「俺たちは」
💛「ここにいる全員が、Domだ」
💜「……!?」
💜(うそ…全然気づかなかった…)
言葉を失う深澤を見て、
岩本はすぐに続ける。
💛「驚かせてごめん」
💛「なるべく、深澤を支えていくつもりだ」
💛「距離も、配慮も、ちゃんと考える」
💛「ただ……」
💛「避けられないことも、ある」
💜「……」
💛「そのときは」
💛「深澤の意思を、一番に優先したい」
💛「無理はさせない。強制もしない」
💛「嫌なら、はっきり断っていい」
💛「……それだけは、約束する」
部屋は静まり返っていた。
💜(……この人たち)
💜(ちゃんと、“俺の選択”を残してくれてる)
胸の奥で、何かがほどけた。
💜(……この人たちなら)
そう、心に決めた。
──────────────
「まずは、みんなを知ってもらうところからだな」
岩本のその一言で、
最初に向かうことになったのは――佐久間さんの部屋だった。
🩷「やっほー!こっちこっち!」
扉が開いた瞬間、
佐久間が満面の笑みで手を振る。
💜「お、おじゃましまーす……!?」
部屋に足を踏み入れた瞬間、思わず声が出た。
壁一面に並ぶアニメのフィギュア。
ポスター、積み上げられた漫画本。
💜「……すげー!!」
🩷「ふふ、俺の宝物!」
🩷「あいつらには、ちょっと引かれたけどな〜」
💜「でもさ」
💜「何かに夢中になれるって、すごく素敵だと思う」
🩷「……ん?」
🩷「なにそれ、いいこと言うじゃん」
照れたように笑う佐久間を見て、
深澤は少し視線を落とす。
💜「……ちょっと、羨ましくて」
💜「この生活……というか、この仕事?」
💜「楽しいですか?」
🩷「うん、楽しいよ!」
🩷「みんないい人だしさ」
でも、すぐに言葉が途切れた。
🩷「……ただね」
🩷「今、研究してるものがあって」
🩷「それが、なかなかうまくいかなくてさ」
一瞬だけ、寂しそうな表情。
💜「……うまくいかないからこそ、研究なんだよね…」
💜「内容は聞けないけど……応援してます」
🩷「……ありがと!」
ぱっと明るい声に戻ったかと思うと、
佐久間は勢いのまま、深澤の額に軽く口づけた。
💜「……っ」
🩷「あ、ごめん」
🩷「可愛くて、つい」
一気に距離が近くなって、心臓が跳ねる。
🩷「……それにしても」
🩷「良い香りがするね、深澤くん」
💜(……近い)
胸の鼓動が、なかなか収まらない。
こうして、
佐久間との距離は、ほんの少しだけ縮まった。
つづく。
コメント
8件
いわもっさんが良い人すぎて、泣けます...(T . T)💛💜 💜🩷、いや🩷💜も可愛いことしてますなぁ、🤭