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「では次に、テントの中を整備しますよ。グッズは出しておきましたので、川俣さん、皆を連れて持ってきて下さい」
「了解、っと」
僕ら3人で先輩についていく。
部屋の窓際のところに、色々なものが並んでいた。
「まずこれが栗原用」
赤くて小さめのサンドバッグ型の袋と、それよりやや細長い袋。
「こっちは竹川用だな」
サンドバッグ型の袋が少し大きいので、細長い袋の方は同じ。
「これは私用」
竹川さんと同じセットだ。
「そしてこれが仲代用だ」
サンドバッグは文句なく大きいが、微妙にスカスカな気がする。
そして細長い袋はなく、片面銀色の丸めたマットが渡される。
「ちなみに残りが先生スペシャルだ」
雨具位の小さな袋と、僕と同じ銀マットを先輩が取る。
「詳細はテントの中で説明する。行くぞ」
という事で、これらを抱えて、僕らはテントの中へ。
テントの中は結構広い。
天井の高さは別として、4畳半以上はあるような気がする。
「さて。それでは寝る順ね。まずは私がここ、入口にこのマットを敷きます」
銀色のマットを先生が床に敷く。
「このマットは、床の固さや冷たさを緩和してくれる大事な装備です。また、こうやって寝る時の自分の位置を確保する、なんて用途も場合によってはあります。では次に竹川さん、その細長い方の袋を開けて下さい」
竹川さんが袋を開けると、丸まったマットが出てきた。
マットは自然に真っ直ぐ伸びる。
「それはエアマットといって、この銀マットより寝やすいマットです。中にウレタンが入っていて、開けると自動的に空気を吸って膨らみます。
そうやって膨らんだら、ここのバルブを閉じて空気が出ないようにします。これで使用可能です」
そう言って、先生のマットの横にくっつけて置く。
「次は栗原さんね。マットは今と同じですから、やってみて下さい」
という訳で、栗原さん。
先輩とマットをきっちり敷き詰めて。
最後に僕の銀色のマットを敷くと、ちょうど横幅一杯になった。
「この、今自分で敷いたマットの上が、寝る時の自分の場所だと思って下さい」
自分のマットが自分の陣地、って事か。
そう思って、気づく。
つまり、同じテントで寝る訳か。
栗原さんや竹川さん、そして川俣先輩や先生とも。
確かに寝袋に入っていれば変な事は出来ない。
それでも、いいのかなと思ってしまう。
先生がいるから、問題はないのだろうけれど。