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なんで私がこんな目に遭わなくちゃいけないの!
どんなに生まれ変わっても私ばっかり不幸になるのはなぜなの!
お願いよ…っ私にも幸せな 日々を過ごさせて…
「次で最後の生まれ変わりになります。言動に注意してゲームを開始してください。」
次はなんなのよ…システム?またゲームの世界なのかしら…?
「では、今すぐ転生します。」
なっいきなりすぎるでしょ!?
シュンッ
ん…?ここは…
「ロレアルお嬢様!!」
何かしら…この使用人見覚えがあるわ…
しかも今…ロレアルお嬢様って言ったわよね!?
ということは…またあのゲームの世界に入ってきてしまったってこと!?
そう。私の前前世にこのゲームの皇太子の姉として生まれたことがある。
もちろん今こうして生まれ変わっているので前前世も死んだ。ロレアルに殺されて。
ロレアルは皇太子と婚約していた。
のにも関わらず皇太子はヒロインのリエール・ポピュラーと街中で出会い一目惚れ。
もちろんロレアルには目も向けず。
そんなリエールに嫉妬したロレアルが悪女として色々な事件を起こし嫌われる役…
最悪よ!!今世で最後だと言うのに…!
私が今世に至るまで6回生まれ変わることを経験してきたわ。そして今世は7回目。
ラストの生まれ変わり…上手く生きれなかった場合はもう地に戻ることはできなくなる。
なのにも関わらず見事6回も死んでしまった。
「公爵様!!ロレアルお嬢様がお目覚めになりました!!」
「なんだって!今すぐ行こう。」
バタンッ
「ロレアル!大丈夫か!」
「え、えぇ大丈夫です。」
「お父さん心配したんだぞ。3日も眠っていて…」
3日ですって!?
「その…お父様、私はなぜ3日も…?」
「まさか記憶を無くしたのか…っ!」
え…?記憶を無くした…?
…いいかもその設定♪
ロレアルはみんなから嫌われていた。
傲慢で我儘でストーカー気質のある女狐と呼ばれていたのだ。
「みんなが誰なのかは分かるのですが…申し訳ございません。今までした事が思い出せなくて、。」
「あんな事があったのに…」
あんな事…?あ、そういえば!!
私が皇太子の姉として生まれた時…ロレアルに最悪な事が起きた。
「毒殺事件」
ロレアルの事をすごく憎く思っていた令嬢がロレアルの紅茶に毒を盛ったのだ。
「あんなこと…?ですか?私はなぜ眠って…痛っ」
「大丈夫か!?寝てていいから…安静になったら説明してやろう。」
「分かりました…」
「あぁ、そう。それとこれを。」
「これは…?なんですか?ネックレス…?」
「ああ。ただのネックレスじゃないぞ。その宝石には毒や殺気の気配を感じ取る事ができる。感知すると振動して持ち主に危機を知らせてくれるんだ。ずっと付けておきなさい。」
「ありがとうございます!お父様」
「ああ。お大事に。」
続く