朝。
校門前がざわついている。
「キャー!」
「日本に帰ってきたんだ!」
「でかっ…!」
生徒たちの黄色い声に、俺は思わず足をとめる。
💙 (え、誰か来てる?)
その視線の先に立っていたのは──
すらりと伸びた脚に、くっきりとした彫りの深い顔立ち。
私服のせいか、まるでモデル雑誌の撮影みたいなオーラ。
💙 (うわ、生のラウール……でか…脚長っ)
─ラウール─
大手ハイブランドのデザイナーの父を持つ。
モデルとして海外でも活躍するほどの逸材で、 “歩く彫刻”とトレンドを担う異端なセレブ。
🩷「おかえり、ラウ!」
どこからともなく現れたSnowManのメンバーが、笑顔でラウールを迎える。
︎🤍「日本の空気うま〜」
💜「おま、またスタイル良くなってない?」
💛「身長抜かされたわ」
︎🤍「あ、めめぇ!」
🖤「ラウールおかえり」
ラウールと目黒は仲がいいらしく、軽口を叩きながらも楽しそうに肩を並べている。
俺は身を縮めながら靴箱に向かった。
昼。
食堂ではラウールを囲んでいつもより賑やかな空気。
1階から見上げた俺の目に、2階でSnowManらと一緒に笑いながら話すラウールの姿が映る。
💙 (あの人、本当にスターって感じ…)
食事を終え帰ろうとした時、1階に深澤がふらりと降りてくる。
💜「お、翔太 」
💙 (うわ、でた)
💜「何だよその顔……てか、飯終わった?」
💙「さっき食べ終わったとこです…」
💜「え〜マジか、今日も一緒に食おうと思ってたのに〜」
深澤がちょっと残念そうに言う。
💙「あはは、そうなんですね。残念です」
💜「絶対思ってないだろ!」
💙 (一緒に食ったら余計目立つんだよ…)
💙「じゃあ、俺はこれで…」
💜「てか、次会ったとき敬語だったら、庶民くんって呼ぶからな〜」
いじわるな笑みを浮かべて、ぽんと俺の頭を優しく撫でる。
💙「ちょっ…!」
俺は慌ててその手をパシッと軽くはたく。
深澤はそれを見て、くくっと笑いながら肩をすくめた。
💜「ごめんごめん、つい。なんか、構いたくなるんだよな〜」
そう言いながら、深澤はくすっと笑って、軽くウインクをして去っていった。
💙「はぁ…」
軽くため息をついて食堂を出た。
午後の授業が終われば休み。それをモチベにあと少し頑張ろう。
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