テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

バレたら終わりです。

一覧ページ

「バレたら終わりです。」のメインビジュアル

バレたら終わりです。

10 - 8.歩く彫刻の登場

♥

736

2025年06月01日

シェアするシェアする
報告する


6限後。


💙 (おわった〜)


スキップしたいくらいの足取りで門を出た。

明日から休みに入ると言うだけで、俺は上機嫌だった。


💙「やっとゆっくりできる……!」


ポケットに手を突っ込んで歩きながら、鼻歌まじりに、商店街にあるお気に入りのパン屋へと向かった。


──

💙「お、新作出てるじゃん」


いろいろパンをトレーに入れ、会計を済ませる。


💙「ありがとうございました〜 」


店を出ようとしたとき、 ふと見知った姿に足がとまった。


💙「……ラウール?」


白のシャツにサングラス。モデルの雑誌そのままのラウールが、なぜかパン屋の脇のベンチに腰かけていた。


︎🤍「やっぱ君だ。翔太くん、合ってるよね?」


サングラスを外し、ラウールがゆっくりと立ち上がる。


💙 (でかっ)


違う違う。


💙「なんでここに……?」


︎🤍「ふっかさんと阿部ちゃんが、ちょっと面白い子がいるって言っててね。会ってみたくて、後追ってたんだ〜」


💙 (後追われてたなんて、気づかなかった)


ラウールは少しかがみこんで、俺の顔を覗き込む。


︎🤍「それにしても…意外だね。こういうとこでパン買ってるなんて……まさか、『お金持ちの学校通ってるけど、実は庶民でした!』ってやつ? 」


💙「っ…!」


図星を突かれ、俺はビクリと震えた。


︎🤍「まじ?!冗談で言ったつもりだったんだけど」


笑いながら楽しそうに言う。


︎🤍「可愛いじゃん。秘密、握っちゃったね」


俺は唇を噛んで、無言でラウールから視線を逸らした。


︎🤍「そんな顔しないでよ。別に言いふらすつもりないって。ただ…」


ラウールが悪戯っぽく顔を寄せてくる。


︎🤍「明後日にね、俺ん家でパーティーがあるんだけどさ。親が”そろそろパートナーの1人でも”ってうるさいんだよね。…だから付き合ってよ、翔太くん。」


💙「……は?」


︎🤍「女の子みたいに可愛い顔してるし、ドレス絶対似合うよ!」


💙「なに言ってんだお前」


思わず素の自分が出る。


︎🤍「付き合ってくれないと、君が”庶民”ってこと、バラしちゃうよ」


💙「っ……」


ラウールが口元に指を当て、ひそひそと囁いた。


──ここから、俺の”偽装彼女”が始まる。








NEXT→♡100

♡とコメント待ってます!


バレたら終わりです。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

736

コメント

9

ユーザー

きゃん! 楽しみ💙

ユーザー

あらまラウちゃんさすが鋭い😳

ユーザー

しょっぴーが彼女なんて絶対可愛いに決まってるじゃないですか😆

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚