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こんにちは、けるもです。

本編どーぞ。

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あの後、俺と透星は見事に試験に合格して事務所に入ることが出来た。

透星のおかげで俺の人生は再スタートした。

透星が俺の高校時代のもう1人の友人をつれてきたのは、それから2週間後のことだった。


メンバー決めのシーズン。

ある日、透星は1人つれて事務所内の休憩所に入ってきた。

「よぉ、陽朔音。つれてきたよ。」

透星の後ろから顔をだしたのは、高校時代、同じ寮の部屋で過ごした藤詠華ふじえいかだった。

女の子みたいな可愛い顔をしているが、ちゃんと男だ。

顔も名前も中性的で、性格が性格なので、よく女の子と間違えられるらしい。

そのせいかは分からないが、詠ちゃんはどこか不思議な雰囲気があった。

寮は2人で1部屋だったから、3年間一緒に過ごしていたこともあり、

「陽朔音」「詠ちゃん」と呼び合う仲だ。

「あ、陽朔音、久しぶり。全然変わってないね」

「久しぶり。変わってない?」

「自分では気づかないものだよ。でも2年前の成人式に見たときと変わってないよ。透星も。なんなら高校の時とも変わってない気がしなくもない」

そう言って笑った。

「あー、言われてみれば。詠ちゃんは髪、また伸びたね」

透星の言う通り、詠ちゃんは髪が肩につくほどになっていた。

これはこれで似合う。というか、詠ちゃんは髪が長いイメージがある。

同じ学校、クラスだった透星も詠ちゃんと仲がよかった。

よく3人で話していたのを思い出す。

「詠ちゃん、最近何してるの?」

俺が聞くと詠ちゃんはくりくりした目を開いて上や横を向いた。

詠ちゃんがなにかを思い出すときの癖だ。小鳥みたい。

「えっとね、今日は、朝ごはん食べて、透星が来て、」

「うん、ごめん、違う。そwそういうことじゃなくて。何の仕事してるの?」

「あ、えとね」

詠ちゃんはつまりこういう感じだ。

なんか…可愛い感じの天然。

これでわざとじゃないのだから本物だ。

「今はこの事務所に所属してるよ」

「え!?詠ちゃん、有名人なの!?」

俺はビックリして聞く。

「まだはっきりと職業は決まってないからフリーの状態。

時々、ドラマとか出てるけどエキストラとか地デジに流れないやつとか」

「へー、すげー。え、いつから?」

「んと、高校卒業した春休みに外歩いてたら声かけられた。

男の人に『君、可愛いね』みたいな。『女優にならない?』って言われて腹パンしようかと思ったけど相手に悪気がないことを知って、とりあえず保護者に許可とって。

最初違うとこいたんだけど、1年前…くらいにこっちの事務所に移ったの。

多分、陽朔音が持ってる事務所内にいる人の名前がある程度リストアップされてるプリントに僕の名前、載ってると思うよ。」

途中、すごい怖い言葉聞こえた気がする。

詠ちゃんは見た目可愛いし基本的に優しいけど、時々爆弾発言を平気でぶっぱなすときがある。

多分本人に悪気はない。

「そう、それで」

透星が本題に戻す。

「詠ちゃんにメンバーに入らないか聞いてみました!答えを詠ちゃん、どうぞ!」

透星にふられた詠ちゃんが腕で大きな丸を作って言った。

「OKでしたぁ!」

「おー、よかったじゃん。詠ちゃん、なにやるの?」

俺が聞くと今度はギターかベースを弾く真似をして言った。

「何だと思う?」

ここに来て2択問題。直感こそ正義。

「ベース?」

というと

「ギター」

と帰ってきた。

見事に½を外した。俺はこれで食っていけるかも知れない。

しょぼくれている俺を隅に、透星は言った。

「これでボーカル、ギター、キーボードが揃ったけど、ベースとドラムがな…。

やっぱこの事務所内で新しくやってもらわなきゃかな。ベースはともかくドラムは…。」

半分独り言の状態でしゃべっている。

と、後ろ、休憩所の入り口の方から声がした。











next…











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