これは、d!様の二次創作(軍パロ)です。
ご本人様には一切関係ございません
エセ関西弁、捏造注意
その他の注意書きはプロローグを参照ください
でははじまります
雨が降る港には、貨物船と軍船がいつもと変わらず賑やかに行き交っていた。
でも、お目当ての船はないので、少し港町で買い物をした後さっさと電車に乗って帰った。
夜にはどんどん雨が激しくなっていて、春だとは思えないほど寒かった。地面に当たった雨が跳ね返り、足に水滴がつく。
ドアを開けて家に入れば、あの時と同じ風景が、まだ残っている。その安心感は俺の心を少しづつ歪ませていった。
sho「ねえ、見てやこれ、お土産!珍しい魚なんやって」
zm「コイツらに台所任したら全部炭になってん…。もう二度とやらせん」
kn「zmのせいで食費がバグってるんやけどもw」
sho「いやー、海はいいなあ!」
kn「ま、ここにはまた1週間くらいいるから!」
zm「はあ〜、腹減った〜」
sho「食害はやめてくださいよzmさん、…」
kn「…、俺、船のことで用事がっ、」
zm「逃がさへんぞ」
sho「kn、一緒に死のうぜ☆」
kn「アッハイ」
最後に、彼らの声を聞いたのは、2年前?
あの後、船は連絡が取れなくなった。ほぼ毎日のように港に通い続けているが、あの船を見ることはなかった。
もう、諦めてもいいはずなのに。諦めきれない。この街でまたあいつらと出会いたいという希望が、消えずにずっとくすぶっている。
雷も鳴り出して、いよいよヤバそうになってきた。早めに家に帰ってきてよかった。
飯の時間までやることがないので、適当に本棚から本を引っ張り出す。
rbr「あれ、こんな本あったっけ…」
分厚い、厳かな表示と字体。『零蛇地域の伝承』、と書かれている。ああ、確か、昔伝承を調べることになってわざわざ買ったんだっけ。
それが小学6年生のこと。あの時にはまだあいつらも…。いや、こんなこと考えるのはやめよう。
あの時止めていれば、こんなことにはなってなかったのかな、なんて。今更もう遅いけど。子どもたちだけで海を旅するなんて、無謀だと、危ないと言ってやれれば。そんなこと言ってもアイツらのことだ。多分「大丈夫」とかなんとか言って、無理やりにでも実行していたに違いない。
もう、高校生になりました。いろんなことが起きて、俺は変わりました。でも、変わらず君たちを待っています。背も伸びたし、声も低くなった。頭だって良くなった。お前らに、会いたいのに。会わないと、もう、壊れてしまいそうです。もう、最悪なんや、全部。こんな自分が、まっすぐ生きるお前らと会いたいなんて、強欲すぎるでしょうか。誰にも言えないことがあるのに、そんな隠し事がある人と、せっかくの再会を喜べるのでしょうか。
人を殺してしまったのに、あなた達と対等に扱われる資格はあるのでしょうか。本来消えるべきは、俺なんじゃないでしょうか。
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こんにちは、てってれーです。
来ましたね第三章。山場にして、精神ズタズタパートでもあります。
時間的には、第一章から4年後くらいと思っていただけると。いきなり暗い情景から始まりますが、きっと最後は幸せに終われるはず。
それでは、さようなら〜
コメント
2件
rbrんごが人◯し…だと…!? 冒頭からやりましたね…主さん… でも…最高の流れじゃないですか! もう、神ってます! 続きもうめっちゃ楽しみです!