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とある国のお話

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とある国のお話

21 - 第21話 次の海へ Ⅰ

♥

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2025年04月01日

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これは、d!様の二次創作(軍パロ)です。




ご本人様には一切関係ございません




エセ関西弁、捏造注意




その他の注意書きはプロローグを参照ください








でははじまります




































雨が降る港には、貨物船と軍船がいつもと変わらず賑やかに行き交っていた。

でも、お目当ての船はないので、少し港町で買い物をした後さっさと電車に乗って帰った。

夜にはどんどん雨が激しくなっていて、春だとは思えないほど寒かった。地面に当たった雨が跳ね返り、足に水滴がつく。

ドアを開けて家に入れば、あの時と同じ風景が、まだ残っている。その安心感は俺の心を少しづつ歪ませていった。












sho「ねえ、見てやこれ、お土産!珍しい魚なんやって」

zm「コイツらに台所任したら全部炭になってん…。もう二度とやらせん」

kn「zmのせいで食費がバグってるんやけどもw」

sho「いやー、海はいいなあ!」

kn「ま、ここにはまた1週間くらいいるから!」

zm「はあ〜、腹減った〜」

sho「食害はやめてくださいよzmさん、…」

kn「…、俺、船のことで用事がっ、」

zm「逃がさへんぞ」

sho「kn、一緒に死のうぜ☆」

kn「アッハイ」

















最後に、彼らの声を聞いたのは、2年前?

あの後、船は連絡が取れなくなった。ほぼ毎日のように港に通い続けているが、あの船を見ることはなかった。

もう、諦めてもいいはずなのに。諦めきれない。この街でまたあいつらと出会いたいという希望が、消えずにずっとくすぶっている。



雷も鳴り出して、いよいよヤバそうになってきた。早めに家に帰ってきてよかった。

飯の時間までやることがないので、適当に本棚から本を引っ張り出す。

rbr「あれ、こんな本あったっけ…」

分厚い、厳かな表示と字体。『零蛇地域の伝承』、と書かれている。ああ、確か、昔伝承を調べることになってわざわざ買ったんだっけ。

それが小学6年生のこと。あの時にはまだあいつらも…。いや、こんなこと考えるのはやめよう。



あの時止めていれば、こんなことにはなってなかったのかな、なんて。今更もう遅いけど。子どもたちだけで海を旅するなんて、無謀だと、危ないと言ってやれれば。そんなこと言ってもアイツらのことだ。多分「大丈夫」とかなんとか言って、無理やりにでも実行していたに違いない。




もう、高校生になりました。いろんなことが起きて、俺は変わりました。でも、変わらず君たちを待っています。背も伸びたし、声も低くなった。頭だって良くなった。お前らに、会いたいのに。会わないと、もう、壊れてしまいそうです。もう、最悪なんや、全部。こんな自分が、まっすぐ生きるお前らと会いたいなんて、強欲すぎるでしょうか。誰にも言えないことがあるのに、そんな隠し事がある人と、せっかくの再会を喜べるのでしょうか。












人を殺してしまったのに、あなた達と対等に扱われる資格はあるのでしょうか。本来消えるべきは、俺なんじゃないでしょうか。









































――――――――――――――――――――――――――――――

こんにちは、てってれーです。

来ましたね第三章。山場にして、精神ズタズタパートでもあります。

時間的には、第一章から4年後くらいと思っていただけると。いきなり暗い情景から始まりますが、きっと最後は幸せに終われるはず。

それでは、さようなら〜


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コメント

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ユーザー

rbrんごが人◯し…だと…!? 冒頭からやりましたね…主さん… でも…最高の流れじゃないですか! もう、神ってます! 続きもうめっちゃ楽しみです!

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