Nは困惑していた。
得体の知れないモヤモヤに。
YとSが楽しそうにすればするほど
Nの心は曇っていく。
YがNよりSと一緒に居ようとするほど
Nはたまらなくモヤモヤした気持ちになる。
一体Nの心に何が起きているのだろう。
NはYと離れることを決意する。
Yと離れれば全てが解決するのだ。
しかし、残念ながらNとYは家が近い。
Yと離れようにも限界がある。
もともと、NはYを嫌っているわけではない。
そして、Yのそばにいないと耐えられないというわけでもない。なんなら平気である。
それにもかかわらず、
YとSが楽しそうにしているところを見ると
Nの心は曇っていく。
いくら振り払おうとしても、
心の隅には必ずモヤモヤが住みついてしまう。
Nは困惑していた。
Yとは特別価値観が合うわけでもなく、
他の人よりはるかに仲が良いわけでもない。
どうすれば、Yと関わることでうまれてしまうこのモヤモヤを晴らすことができるだろうか。
自分さえも理解しえないこの気持ちを前にして
Nは困惑することしかできなかった。
もう、嫌になりそうだった。
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