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それから間もなく、徹はある大物政治家の顧問弁護士の所で仕事をすることになり、大きな裁判の弁護の仕事の準 備を手伝うことになった。
仕事の内容はたとえ家族の私にも守秘義務があると言って話してくれなかったが、ただとても大変な仕事で、夜遅くまで仕事をしなくてはならなく、そんな日は事務所の仮眠室で止まるので、帰ってこれない日もあるかもしれないと言った
疑っていたが私には確かめる術もなく、徹の顔を見ていたら美鈴との浮気を疑ってしまうので、少しぐらい離れていてもいいだろうと思った
最初の週は7日のうち徹は外泊したのは二日だけだった。美鈴はつわりでずっと具合が悪いと言って寝室に引きこもっていた。次の週の中頃、美鈴が具合があまりにも悪いので彼女の実家の滋賀県にいる母に相談した所、美鈴の母のつてで、地元の産婦人科の名医に診てもらえる事になったらしく、暫く実家に帰ると言った。
そして心配かけたくないから父には言わなくていいと、すぐに帰って来るとも言った。そしてタクシーで帰って行った
美鈴にそう言われたからと父に彼女が具合が悪いと言うとなぜか私が責められる気がしたので父に言わずに済んでよかったと思った
だってまだ父は何か月も帰ってこず、内心では美鈴が実家に帰ってくれてホッとした。