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第3話「害獣の能力が消える?」
🏫 1. 能力の異変が拡大する
「……なあ、最近どうも変じゃね?」
昼休み、目蒲 安(めがま やすし)は、クラスメイトたちと机を囲みながら呟いた。
「何が?」
「最近、害獣の能力が上手く使えなくなってるやつが増えてるんだよ。」
「は? 俺は普通だけど……」
芦野 勇(あしの いさむ)が自信満々に言いかけたが――
「いや、ちょっと待て……そういえば昨日、俺、ダッシュの力使えなかった……」
「ほらな。」
「えっ、じゃあ、ナビスも!? ウィズも!?」
「俺も……」
「ファイアのやる気スイッチも、最近あんまり効かねぇ……」
次々と報告が挙がる。
害獣の力が使えなくなっている現象は、確実に拡大していた。
🏃 2. ダッシュの能力が完全に消える!?
体育の授業中――
「おいおいおい!? 俺、スピード出ねぇんだけど!?」
芦野勇が本気で焦る。
「えっ、ダッシュ!? まじで走れないのか!?」
「いや、走れるんだけどさ……普通の人間と同じスピードなんだよ!!」
「……え。」
芦野は必死に走るが、もはや他のクラスメイトと大差ないスピードになっていた。
「俺の脚が……普通に……!?」
普段ならクラスの誰も追いつけない彼が、ただの普通の俊足レベルになっている。
「……これ、やばいんじゃね?」
📚 3. ジグマの暗記能力が消えた!?
放課後――
「さて、今日も宿題をやるか。」
目蒲はノートを開き、問題を見つめた。
「……ん?」
おかしい。
いつもなら、一度目を通せば記憶できるのに――
「覚えられねぇ……?」
「えっ、お前、ジグマの暗記能力が使えないのか!?」
「そうみたいだ……」
ジグマが困惑しながら目をパチパチさせるが、いつもの記憶補助が全く機能していなかった。
「おいおいおい、これはマジでやばいぞ……。」
🌍 4. ジョーカーの不気味な言葉
その夜――
目蒲は学校の屋上で、一人空を見上げていた。
雲卵が、まるで何かを予告するように赤く染まっている。
「……来たな。」
闇の中から、密鍵 樹沿(みつかぎ なぞ)が姿を現す。
「お前、また意味深なこと言うんだろ。」
「害獣の力が消え始めてるんだろ?」
ジョーカーがゆっくりと目蒲に近づく。
「お前、何を知ってる?」
「さてね。ただ言えるのは……”終わり”はすぐそこだってことさ。」
ジョーカーは、不気味な笑みを浮かべながら消えていった。
次回予告「害獣たちが消える!?」
「えっ、なんで!? 俺の害獣が……!!」
「害獣たちが……消えかけてる!?」
害獣たちの存在自体が薄れていく……!?