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それから数カ月、iоの妹が生まれたんね。名前は市華。バチカン市国のドールなんね。国自体はできてたのに、後に生まれたっていう珍しい子なんね。
「市華?今日もお祈りしてるんね?」
教会で今日も膝を付いてる市華に尋ねる。
「はい。伊華お姉様」
市華は聖女様みたいな優しい笑顔でそう言ったんね。
「ずっとじっとしてると体が痛くなるんね。お祈りが終わったら体を動かしにいくんね!絶対なんね!」
「分かりました。伊華お姉様」
そんな言葉を交わしたんね。そうして何年もたったんね。
何年も経ったはずなのに、iоは、全然姉さんのことを忘れられなかったんね。あんな酷いことを言われたけど、やっぱ姉さんの事は大好きなんね。忘れられないでベッドの中で泣くのはもう疲れたんね。
「イタリー様、日本国に、いってみない?」
ある日、イタリー様にリビングで一緒になった時に、iоはそう言ったんね。
「iоもおんなじ事思ってたんね。パッパの事をまだ忘れられないんね」
満場一致でiо達は日本国に行くことになったんね。市華と市華の主のバチカンさんは、自国に留まる事にしたみたいなんね。
「確か、そんな感じでiо達はここ、日本に来たんね」
まだ、iоの膝の上に頭を乗っけてスースー寝息を立ててる独を愛おしそうに見つめながら又、回想を始めるんね。