「瑞希……!?」
総一朗の声が、やけに遠く聞こえる。
おかしい、視界が低い。
さっきまで、 中田 なかたと並んで立っていたはずなのに。
声が、上手く、聞こえない。
息が、上手く、出来ない。
まるで鼓膜がどんどんと膨張していくように、みっちりと塞がれて、閉ざされる感覚がする。
身体の内に留まっていた酸素が、逃げていく。
早く追いかけないと、苦しくなる。
本能で察して、縋るように唇を開いた。
しかし、思うようにいかない。
額に浮かんだ汗が、こめかみを通り、頬を伝い、床に落ちる。
零れ落ちた一粒を見て、自分が蹲っていることに気がついた。
おかしい、どこを見ているの。
早く立ち上がらないと、変に思われる。
わかっているのに、身体に力が入らない。
次第に意識が遠のき、視界がぼやけて、けれど*****************************
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