ナーグル「アカシック・レコードが既に精霊ではなかった、とはどういうことですか?」
ビリーヴァ「精霊と悪魔が融合した存在は、精霊とは言えない。なんともいえない、通常だったら作ることのできない存在だ。一応精神生命体(ピクシー)の類には値するらしいが………いや、作ることはできるかもしれないが、失敗する可能性が高いな。ちなみに俺は必ず成功させることができる。俺のスキルは『法則変化』だ。つまり、俺は通常だったらできないことを法則を捻じ曲げてできるようにしているということだ」
その時声が響いた
アルディック(アルディ)「そうだね」
ビリーヴァ「ん……アカシックはどうした」
アルディック(アルディ)「あの精霊さん?おねんねしてもらったよ。2度と意識を取り戻せないんじゃない?」
ビリーヴァ「まあお前ならその程度の事は容易いだろうな」
アルディック「そうだよ。ビリーヴァは知ってる?精霊さんの核は精神操作がしやすいんだよ。でもさ、この体の持ち主の精霊さんは精神支配自体は効くっちゃ効くけど精神操作が上手く行かないんだ。どうしても僕の思考とこの精霊さんの思考が混ざってしまうんだ。普通の精霊さんより何百倍も核の力が強いみたい。まだかなり抵抗しているね。仮に意識を取り戻したとしてもかなりの時間がかかるんじゃないかな?そこで僕は考えついた。悪い夢を見せて、精神を破壊してしまえばいい……とね。キャハハハハッ!!」
そう言ってアルディックは笑った
楽しそうに笑う彼は
優しいアカシックと性格が程遠くなっていた
性格だけではない
*補足【比較点】
・アカシックは目が金色だったが、アルディックは金色っぽいオレンジになっている(アルディは赤い目だった)
・身長が高くなっている(165→175)
・声が足して2で割ったようになっている
ナーグル(あまり変わらないような気がs)
するとアルディックがナーグルの方を向いた
「………なに?」
ナーグル「何も?」
アルディック「ふーん………(くっそ、コイツ殺してやりたい…!何で邪魔をするんだ、アカシック・レコード!!)」
その時
アカシックは暗い空間の中に立っていた
「一体俺は何をしているんだ…?ビリーヴァに胸を刺されてから一才の記憶がない…そもそもここはどこだ…?」
???「お…おに……いちゃん」
アカシックはすぐに誰だかわかった
「リリック!!………!?」
しかしリリックの脇腹は…
血で染まっていた
「おに……いちゃん…助けて………」
リリックの後ろにはビリーヴァが立っていた
紅の血に染まったナイフを持って
そのままリリックの核を背中から貫いた
「やだ………死にたくないよお!!!」
そのままリリックは床に倒れ、しばらく痙攣したあと、動かなくなった
アカシック「何だ………これ……………………うわあああああああ!!!!!!!」
血を吐くような叫び声を上げた
するとまた場面が切り替わった
今度は家族が血まみれになって倒れている場面だった
ビリーヴァが立っている
彼は顔についている血も拭かずに笑い声を上げていた
「あの日に見た光景と……全く同じじゃないか……なんて物を俺は見ているのだろうか…」
これはただの悪い夢………
だが彼が知る術はない