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「ゴホッ……ゴホゴホ……」
あの日からずっと、頭の中は深い霧がかかったみたいだ。身体は重く、吐く息は熱くて胸が苦しい。毛布を被っているのに寒くて仕方がない。どうやら俺は風邪をこじらせてしまったようだ。
「……コバ」
さっきまでいたはずの友人の名前を呼んでも反応がない。ぼうっとする頭のせいで忘れていたが、少し前に「薬を買ってくる」とかそんなことを言っていたのを思い出した。
(……他にも、なにか……)
会話をした気がする。……そうだ、頼みをきいてもらった。
あの日からあの場所へは行ってないから、洗い終わった服は洗濯機の中に入ったままになっている。もう俺はあの場所には行けない。行っちゃいけない。
「……ッ、ゴホゴホ……みず……」
起こそうとした身体は鉛のように重く、力もろくに入らない。起き上がることは諦めて、身体を引きずるようにして、ナイトテーブル**************************
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