テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「昼は軽く食べて、夜きっちり料理しましょう。あと早朝からだったので、ちょっと昼寝を入れますよ」
との事で。
先生作のツルナとオカヒジキ入りスパゲッティをいただいた後、昼寝の時間、なんて事になる。
場所は前にもお世話になった、お馴染みフローリング10畳間。
テントでもお世話になったマットと寝袋、何故か枕は普通の枕でお昼寝タイム。
先生を筆頭に、川俣先輩、彩香さん、美洋さんは、あっさり熟睡した模様だ。
それにしても先生、家ですら、あのカバーだけシュラフはどうかと思う。
ちなみに他の人は、前に僕が使ったのと同じ封筒型シュラフ。
これは形からして布団っぽい。
これで、この部屋が僕以外女性のみ、って。
まあ先生もいるし、僕も大分慣れては来たけれど。
それでも眠れないので、ついスマホを出してWebを見ていたところ。
「眠らないのですか」
未亜さんが、僕に声をかけた。
「寝付きが悪い方なんで。未亜さんは」
「私は元々、睡眠が短くてすむタイプなのですよ」
「便利ですね。何故か、眠くてもなかなか眠れないタチなので」
「なら、ちょっと暇つぶしのお話をするですよ」
未亜さんは、寝袋と枕を持って僕の横に移動してきた。
僕と壁との間に、マットと寝袋を敷いて横になる。
おかげで、彩香さんと未亜さんに、思い切り挟まれる体勢になってしまった。
気にしないふりをするけれど、ちょっとドキドキもの。
未亜さんは、そんな僕の気持ちに関係なく口を開く。
「ではまず質問。何故、この学校、こんなに女の子が多いと思うですか」
ちょっと考える。
「創立の話に、かつて深草の地に学校が無く、とか書いてありましたね。でも女子校とは、どこにも書いていなかったかな。だから単に、女の子が多い場所で開校して、そのまま定着した、という事かなと思うけれども」
「半分くらい正解なのです」
未亜さんは頷く。
「元々この学校は、ある一族が自分達の一族のために創立したもの。一族は女系で、生まれてくる子供も8割以上が女性。だから必然的に、女性が多い訳なのです。今でも内部生は9割以上が一族と関係者。生まれてくる子も、やはり女性が8割以上。だからやはり、女性が多いのです」
「何か大時代的ですね」
一族とか、現代の話では無い感じだ。
「ええ。ですので、中学校以上を遠隔地に移転して、更に奨学金を設立してまで外部生を募集したのですよ。子供までムラ社会的になるのを是正するためなのです」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!