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「ホルデ農機ってさぁ……よく「地味だけど堅実な会社」って言われるけど、うちら的にはわりと、イケてる方だと思うんだよね。」
うち、田里多 凛。通称ダリ。
勝平支店の営業。23歳。スーツのサイズは7号。運転は毎日、接客は毎度、心はちょっとドジ寄りの自信家。
「支店長は、善哉さんってみんな呼んでて、見た目はいかついけど……まあ、なんやかんやで面倒見良いし。
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で、うちのマンデーちゃんこと有月さん。あの人は……うん、超人間じゃない何かかもね(笑)」
「ソラさんは……うん、いちばん人間っぽい。すごく冷静で優しい。でもときどき、あっ今ブチ切れてるっていう空気が背中からくる(笑)」
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「で、ホルデ農機って、農業用の機械屋さんね。営業って言っても、パソコンの画面じゃ仕事終わらないわけ。
田んぼの真ん中で、泥にまみれてトラクター直してんの、うちらだから。」
「うちは、勝平支店ってとこ。誌宮県の全土と、淀日良県の端っこまで見てるんだけど、
まあ広いし坂だし……田舎って、なめてると死ぬよ(笑)」
「でもね……やりがいは、あるんよ。
自分の納めた機械で、今年、稲がラクに刈れたとか、田植えがスムーズだったとか……
そう言われた時のビールのうまさ、マジでヤバい。」
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「……そんなうちらにもね、たまにはあるんよ。
現実と非現実が、なんか変に繋がった、みたいな夜。」
「それが……あの3時の夜だったんだ。」
「この後も、しっかり楽しんでね!バイ!(笑)」
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7話 ヤントの実 に続く