水島 side
岩「…そういえば,新入生歓迎会でもするか,?」
渡「いらねーだろ。」
私は,この生徒会に拒絶されている。
昔からそうだ。
ずっと,ずっと。
どこに行っても。
なんで,なんだろう。
自分の居場所が欲しくて,暖かい場所が欲しくて。
なのに、どんなに居場所を見つけても、心に穴が空いたようで。
ずっと,怖くて,寂しい。
これを変えてくれる人はいないのかな。
深「んー、でもしてもいいんじゃない、?金は奢るからさ、」
水「あのッ、私が払いますよ、?」
深「ぶッ、笑 」
水「え、?」
深「いや、瑠奈の歓迎会なのに自分で金出すの?祝ってくださいって事?笑」
水「え、あ、確かに……」
深「わら、天然だね、」
渡「……天然は嫌いだ」
目「渡辺くんも十分天然ですけどね。」
渡「……俺は許される」
向「なんでやねん‼️笑」
深「んじゃ、俺の奢りということで‼️わら」
渡「うわっ、笑 どんまい、」
深「じゃんけんよえーんだよ、笑」
水「ごめんなさい、」
深「なんで謝んの?いーよ,冗談だって受け止めれば。」
そうやって下げた頭を上げてくれた。
水「深澤、さん…」
名札を見て,名前を呼ぶ。
深「……?なに、?」
水「いえ、ありがとうございました、」
深「なにが、?わら」
わかってないみたいだけど、今の言葉で十分、救われた事を、知って欲しかった。
岩本side
先生「…はーい、んじゃ、テスト返すぞ〜、」
先生「はい、岩本89点。もっと頑張れよ。」
岩「はぁーい、」
89、ね。
ふつーだな、w
あ、ふっかが受け取ってる。
岩「ふっか、何点だった?」
深「……89。」
岩「え、俺と一緒じゃん〜、‼️ これ平均点30点らしいから…」
深「ごめん、照。もう、帰るわ、」
岩「え?」
6限が終わるチャイムがちょうど鳴り、ふっかは教室を後にした。
宮「……最近,ふっかおかしくない?」
岩「だよね,思った。あおじろーい顔して出て行ったし。」
渡「幽霊でも見たんじゃね?」
宮「いやぁ、…?笑」
岩「……心配、だな…」
窓の外は、今にも雨が降りそうな真っ黒い雲が埋め尽くしていた。
先生「おはよう、出欠とるぞ〜、。」
岩「…先生、ふっかは、?」
先生「…深澤は…休みだ,」
岩「……休み、」
先生「あぁ、よし,青木〜、」
先生「今日も出欠とるぞ。」
岩「先生、ふっかは?」
先生「今日は何も連絡もらってないが。」
5日間、休んでいた。
流石に心配だ。
今日帰りに家に寄ろう,
と思っていたら後ろから聞き慣れた声が聞こえた。
深「おはようございます〜、わら」
いつもの彼だった。
いつもの彼だけど、いつものふっかじゃなかった。
顔は青白く、目の下は黒くなっていて、どこか疲れている。
いくつかあざもできている。
……何があったんだよ…
深澤side
先生「これで今日の授業は終わり。気をつけ,礼、さようなら。」
早く,帰らないと。
帰りたくない。家に,帰りたくない。
ペンを持つのが,怖い。
嫌だ。
?「深澤、さん、」
深「……ん、?」
水「あのッ、深澤さん、今日生徒会の集まりがあって、」
深「あ、そうなの?なら、出るわ。」
よかった。
遅く帰る言い訳になる。
水「……」
深「なに?俺の顔になんかついてる?」
水「いえ、」
深「そう?ならいいけど。笑」
岩本がさっきから視線を送ってくる。
熱烈なラブコールと受け取っていいのだろうか。
岩「んじゃ、お疲れ様です。終わりー、」
深「じゃあ。」
速足で歩く。
今日はまだ,帰りたくない。
いつもの公園のブランコで、ため息をつく。
深「……はぁ、」
こんな毎日が続くのなら、なんのために生きているのだろう。
何の、ために……
?「深澤さんっ、!」
深「……瑠奈、」
水「……隣、いいですか❓」
深「うん、」
水「……そのあざ、どうしたんですか?」
深「あはっ、ド直球だね、初めて聞いてきたよ、わら」
水「……無理して笑わないでください、」
深「無理してないよ、」
水「無理してますッ、!」
深「君に、なにがわかるの?」
深「……この苦しさの、何がわかるってんだよ……わら」
水「……深澤さんの苦しさとは比べられないです。どっちが苦しいとか,ない。」
深「……」
水「……でも、聞かせてくれませんか,?」
そうやって自分を見つめる瞳に、吸い込まれそうだった。
気づけばポツリ,ポツリ、と話し始めていた。
__
俺の家は,名家「深澤家」だった。
代々社長を務めてきて、今年は俺の番、そう思われていた。
変わったのは、あることがきっかけ。
「アイドルになりたい。」
そういった俺に向けられた視線は、冷たかった。
親父は、そんなこと考えられないようにしてやろう、と、色々された。
監禁されて勉強させられたり、暴力は日常茶飯事だった。
テストで89点取った日は、ご飯ももらえず勉強、勉強、勉強。
___
深「……もう、やなんだよ。なんのために生きてんだろ。」
吐き捨てたように、笑った。
水「……私も,居場所が欲しいです。あったかくて、安心できる。」
深「……?」
水「きっと,深澤さんと私、似てるんですね。……私も、寂しかった。辛くて。」
深「……」
水「……私,弱いんですよ。1人で、何もできなくて。」
深「それは,俺も…」
水「…深澤さんは、弱くなんかないです。さっきの,言葉。
軽い一言かもしれないけど、すごく、元気が,出ました……」
深「……」
水「ごめんなさいッ、伝えるの下手なんですけど、わかります。深澤さんが優しい人だってこと。
だから、人一倍,苦しんでるってこと。」
深「っ、」
優しい,ね。
水「だけど、その分愛されてます。」
深「……愛、されてる……」
水「はい、私も、深澤さんのこと,大好きです。居場所になりますよ、?
私なんかがいても変わんないかもしれませんけど、笑」
深「……んじゃあ、一緒にいてくれる?捨てない、?」
心の鍵が開けていく感じだった。
きっと、怖かったんだ。
一緒に誰もいなくなるのが,1人なのが、捨てられるのが。
水「はいっ、一緒にいますよ。笑」
ふっと、瞼が閉じる。
receptor ( 生徒会9人の悩みを持っている人たち)
の能力だ。
これを経ると、killer になる。
恋をしている。
止めることは、ほとんど不可能。
頭の中で、曲が流れる。
2曲流れ,それが,これからの恋の テーマ になる。
” 生まれて初めての気持ちになる
目覚めたらもう止められない
ずっと探してたよ運命だね Oh my lady“
。
メッセージ 初恋 初めて 運命
” Falin’ Down, Down 君とDan,Dan落ちる
求め合って欲望Holic (クラクラ)
止められない(クラクラ) “
メッセージ 堕ちる 大人な恋 欲望 制御不可能
深澤 辰哉 — receptor → killer
水島 瑠奈 — selector ( 2 回目 )
コメント
19件
読むの遅れてごめん💦 待って、めっちゃ好き。笑 泣けるわ。
好きすぎて気絶 ← え?
おい…いい話すぎるだろ…!! ふっか完全に恋に落ちてるね笑続きめっちゃ楽しみ〜!