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楽屋のソファに座りながら、目黒蓮はスマホを握りしめていた。
画面には、何度も開いては閉じているトーク画面。
「既読」すらつかないまま、何ヶ月も止まっている。
「…まだ見てんの?」
後ろから声をかけたのは、渡辺翔太。
「…別に」
素っ気なく返事をする目黒蓮に、周りは小さくため息をつく。
みんな知っている。
〇〇のことを。
そして、突然消えた日のことも。
あの日から、全部が変わった。
何も言わずにいなくなった〇〇。
理由も、居場所も、何も分からないまま。
「俺、何かしたかな…」
ぽつりと漏れたその言葉に、空気が重くなる。
誰も答えられない。
だって、目黒蓮はずっと大事にしていたから。
一方、その頃。
人混みの中歩く〇〇は、帽子を深く被っていた。
テレビの大型ビジョンに映るのは、今や大人気のSnowMan。
その中で笑う目黒蓮を見て、足が止まる。
「……すごいね、蓮」
小さく呟いた声は、誰にも届かない。
隣に立つ資格なんて、もうないと思った。
自分はただの“過去”でしかない。
「邪魔しちゃダメだよね……」
そう言い聞かせるように、視線を逸らした。
でも――
涙だけは止まらなかった。
#目黒蓮
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