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#目黒蓮
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〇〇が消えて数年後。
SnowManは、大人気。
テレビで観ない日はない。
目黒蓮は、仕事の合間でも、ふとした瞬間でも、必ず〇〇の事を考えていた。
笑っていても、どこか空っぽで。
「…まだ見つかってないの?」
静かに聞いたのは、ラウール。
目黒蓮は、小さく首を横に振る。
「……うん」
その一言に、全員が言葉を失う。
SnowManのメンバーも、できる限り協力し、探していた。
でも、見つからない。
まるで、最初から存在していなかったみたいに。
〜その頃〜
海の見える、小さな病院。
窓からは、静かな波の音が聞こえる。
白いベッドの上で、〇〇はぼんやりと天井を見ていた。
「…〇〇さん、今日の調子はどうですか?」
看護師が優しく声をかける。
ゆいは少しだけ視線を動かす。
「…」
返事はない。
名前を呼ばれても、自分の事なのか分からないことがある。
「…今日は、少し外見てみましょうか?」
看護師がカーテンを開ける。
広がる海。
でも、
「…」
何も感じない。
楽しいも、悲しいも、ほとんど分からない。
ただ、胸の奥がずっと重い。
そして、
「…誰かが、いた気がする」
ふと、そんな言葉がこぼれる。
看護師が優しく聞き返す。
「どんな人?」
〇〇は、少し考えて
「…分かりません 」
答えられなかった。
顔も、名前も、何も。
ただ、”大事だった何か”だけがぼんやり残っている。