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美優とは、滅多に会わない航平。義姉弟だから…
美優がフットサルにも観に来なくなり、会う機会も減った。
久しぶりに会う姿は、祖父の通夜だった。
放心状態で涙する姿を見てしまうと、また、胸の中がザワザワせざるを得ない。
隣りには、しっかりと夫である兄の洋平が居るのに…
ましてや、友達の村田にまで悟られてしまった。
なぜ村田は、分かったのだろうか?
俺は、顔に全て出てしまっていたのだろうか?
学生時代からの友人なら、いとも簡単に見抜けたのだろうか?
だが、絶対に『そうだ!義姉さんなんだ!』と、 明かすわけには、いかない…
あくまでも、兄嫁だから…
誰か、仮の『好きな人』を作らなければいけないなぁ〜と思う航平
しかし、どうしても頭から離れない
あの笑顔が…
そして、今は、涙する悲しそうな顔が…
その涙を拭うのは、俺じゃない。
兄貴なのだから…
はあ〜切ない…
俺もそろそろ、マッチングとかいうので、
バッチリ合う人を探してもらおうかなぁ〜
どうも知り合う女は、俺の外見と金にしか興味がない女ばかりだ…
もっと心の綺麗な人は、いったいどこに居るのだろうか…
一度、《《ど》》ストライクの人を好きになってしまったら、もう最後だ。
なかなか、沼から抜け出せないでいる。
あの時、よろけて…
抱きしめた感覚を覚えているからだろうな…
『抱きしめたい!』
絶対、誰にも言えない感情だ。
あー切ない…
そういう時に、思い出すのは、
元カノの『保健の先生』だ。
きっとまた、「カラダだけ?」って怒られるのだろうな…
最低だな、俺。
でも、電話をかけてしまった。
アイツは、分かった上で…誘いに応じる。
いつまでも、そういう関係ではいけない!とは思う。
やっぱり、そろそろ、身を固めるか…
『保健の先生』と…
しかし…自分の気持ちには嘘は、付けない。
きっと、毎回、抱きながら、義姉のことを思ってしまうだろう。
義姉とは、言わずに『片想いの人を思う』と、
言っても、それでも…良い!と言われたから…
あとは、俺次第なんだが…
なんて、罪な男だ…最低だな…俺。
さあ…どうしよう。
悩む航平。