久しぶりに片岡ちゃんに連絡した。
祖父の通夜参列のお礼と仕事の話。
そして…
「来年、結婚するの?」
「あ、はい」
「おめでとう〜ホントに良かったね〜」
「ありがとうございます。まだ実感がなくて…」
「仕事は、どうするの?」
「とりあえず、産休になるまでは働こうと思います。」
「だよね〜まだ、出来てないよね?」
「あ、はい。大丈夫です。美優さんは?」
「しばらく、仕事復帰は考えられなくなってる…もう1人子ども欲しいかなぁ〜?って…」
「あ〜そうなんですね。」
「ごめんね、すぐ戻るような感じだったのに…」
「あ、いえ、後任は、なんとかなりますよ。事務は、大丈夫ですし、秘書は、きっと秘書課から呼んでくださると思いますので…」
「そう?なら良かった。気になってたの。」
「全然大丈夫ですよ。お互いに、子づくり頑張りましょう!あ、なんか変に聞こえちゃいますか?ハハ」
「ふふふ、片岡ちゃんと井上の赤ちゃん楽しみにしてるね。あ、その前に結婚式だよね。」
「はい、どちらも楽しみにしておいてください。私も美優さんの2人目のお子さん、楽しみにしていますから…」
「うん、ありがとうね」
電話して良かった。
随分、気持ちが楽になった。
会社のこと、やっぱり気にしてたから…
もしまた、タイミングが合えば戻りたいという気持ちもあるが、それが我が儘になるなら、今は、キッパリと離れてしまう方が良い。
その時に考えようと思う。
洋平にも、そう話した。
「そっか〜美優がそう思うなら、俺はそれで良いと思うよ。」
「うん、ありがとう。」
「いえいえ、俺にとっては凄く嬉しいことだよ。」
「ん?」
「だって、子づくりに《《専念》》出来るんでしょ?」
「あ、いや〜そういう意味では…ずっと、会社のことが気になってて、モヤモヤしてたから…」
「うん、そうだよね、分かってたよ。だから、スッキリしたなら良かった。だから…《《専念》》しようね、美優ちゃん♡」
「あ、ハハ…」
ちょっと、言うのが早かったかしら…
いや、洋平には、どうせ言っても言わなくても、
結果は同じだ。
《《専念》》するのだから…
「頑張りま〜す‼︎」
「あ、はあ…」
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