テラーノベル
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嫌いになれたなら、どんなに楽だっただろうか。
出会ったのは高校1年生の春。
新学期、仲良くなった友達に誘われて行った場所で、あいつに出会った。
「はじめましてだよね?」
「あ、うん」
「俺、高瀬陽翔(たかせはると)!」
眩しいくらい真っすぐな声。
「僕は桐谷蒼空(きりたにそら)」
僕は陽翔に出会った。
あの日以降陽翔とはクラスが離れてるのもあり、ほとんど関わりなんてなかった。たまにすれ違ったときに、挨拶をするぐらい。
「ねぇ蒼空、この人知ってる?」
クラスの女子に声をかけられてスマホを覗き込む。
そこに映っていたのは陽翔のインスタのアカウントだった。
「うん、知ってるよ」
「蒼空って初恋リフレインってバンド好きだったよね?この人も好きらしいよ!」
「え、そーなの?」
思わず声が大きくなる
(あんま有名じゃないから、今まで知ってる人に出会ったことなんてなかったのに!)
家に帰ってからすぐに陽翔に連絡した。
「陽翔って初リフ好きなの?!僕も好きなんだけど!!」
「え!俺初めて初リフ知ってる人に出会ったんだけど!」
「僕も僕も!」
それから陽翔と仲良くなるのにそう時間はかからなかった。
毎日連絡をとって行くうちに陽翔に好きな人がいることを知った。
「いつ告白すんの?」
「んーどーだろ」
「陽翔はイケメンなんだからもっと自信持てば?」
「嬉しいこと言ってくれるなぁ」
「事実だろ?笑」
陽翔の相談に乗ると同時に僕も悩みを聞いてもらっていた。
昔から僕はいじめられっこ体質で、よくいじめられてた、今年もやっぱりターゲットにされて、たまに陽翔に相談もしてた。
「今日元気なかったけどどうしたの?」
「あー、なんでもないよ、」
「ほんとのこと言ってみ?俺はいつでも聞くよ」
「実はいつも一緒にいた奴らに無視されてて。話しかけても返事もないし、なんとなくクラスのみんなにも避けられてる気がしてさ。……ごめん、こんな話。」
「え……」
(引かれてもしょうがないよな…)
「…まじか、それはキツイな、話してくれてありがとな 」
誰にも本音なんて言えなかったのに、陽翔には全部話していた
「辛かったら俺の教室来な」
(なんで僕は出会ったばかりの陽翔にこんなに話しちゃうんだろ、なんで陽翔は僕に優しくしてくれるの、)
陽翔と話してると安心できる。
それから陽翔はことあるごとに僕のことを特別扱いしてくれた、大切にしてくれた。
気づいたら陽翔を好きになってた
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